昭和37年創業のレトロ喫茶で味わうサイフォン珈琲
岩屋『喫茶モカ』の「鉄板ハンバーグ」と「ミルクセーキ」でまったりランチ 淡路市
淡路島北東の漁師町「岩屋」にある『喫茶モカ』に行ってきました。昭和37年創業の老舗純喫茶の趣は、作り込まれた”昭和レトロ”というよりも、言わば昭和のまま。情緒あふれる風情に引き寄せられる岩屋の名店です。
場所は国道28号線「茶間川」交差点から徒歩1分。1時間無料の市営駐車場「岩屋ハーバーパーキング」から国道を挟んで西側、ビルの間に見える「モカ」の看板が目印です。
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手書きのホワイトボードを見るとランチメニューがどれも1,000円以下。リーズナブルな価格設定もありがたい限りです。
メニューによると定食ランチだけではなく「カレー」「オムライス」「ナポリタン」などのアラカルトのお食事メニューも豊富。見ためも可愛らしい、いわゆる”喫茶店メニュー”も充実していて、どの時間に来てもお腹の空き具合にちょうどいいメニューが選べる使い勝手の良さです。
ジュージューと音を立てながら提供される自家製「鉄板ハンバーグ」。俵型のハンバーグの右には揚げ野菜、左にはパスタが添えられています。これは嬉しい。
ハンバーグを割ってみると、ジュワッと肉汁が溢れジューシーでふっくらした口当たり。お肉の味わいをしっかりと感じられる薄味仕立てで食べやすく、デミグラスソースを絡めていただきます。
トマトと玉ねぎの甘みがきいたパスタや、甘くてホクホクな人参やカボチャの揚げ野菜も名脇役。大人のお子様ランチみたいな組み合わせで、ほっこりと充足感に満たされます。
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岩屋名物といっても過言ではない、たっぷりグラスの2倍はありそうな高さの「ミルクセーキ」。てっぺんにのったチェリーとお花のマシュマロが可愛らしく見た目も楽しい一杯です。ふわっふわに泡立てた卵とミルク氷のラクトアイスのようなシャクシャク感。
カスタードの風味と練乳のまろやかな甘みがひんやりと口の中でとろけます。卵の臭みはなく、アイスとシェイクとかき氷のいいとこどりみたいな優しい味わい。ちなみに同じくファンの多い「抹茶セーキ」には、香りの良い点てられる抹茶を使用しているのだとか。
そして、淹れている様子を見るのも楽しい、ポコポコと沸くサイフォン珈琲。
豊富なメニューが揃う中でも、同店の看板商品は「ブレンド」なのだそう。キリッとした酸味とスモーキーな苦みとコクのバランスが心地よい毎日でも飲みたくなる飽きのこない美味しさです。
2代目のママが描いた絵画や、骨董品の見ごたえも抜群。どことなく雑多な雰囲気は昭和レトロなのか、岩屋らしさなのか。
開店当時は漁に出る前に漁師さんたちが集う場所だったという同店。今も朝早くから、モーニングを求める常連さんで賑わいます。
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岩屋にダンスホールや映画館があった頃からずっと愛されてきた心和む憩いの場。時間が止まったような空間も、ほんのり甘いミルクセーキも、素敵なママとのおしゃべりも、言い尽くせない魅力の詰まった興味の尽きないお店です。
- 場所
- 喫茶モカ
(淡路市岩屋1364-2 )
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