ヒカゲツツジの群生が見ごろ　トロッコちから自慢選手権も

『生野銀山へいくろう祭』　朝来市

　朝来市指定の天然記念物「ヒカゲツツジ」が見ごろを迎えている史跡生野銀山（同市生野町）で4月19日、恒例の『生野銀山へいくろう祭』が行われる。

　イベント名は、ヒカゲツツジが別名「へいくろう花」といわれることに由来する。かつて生野銀山が開かれていた頃、ヒカゲツツジが咲き乱れる頃になると仕事を休んで気分をリフレッシュする鉱夫が多くいたとされ、鉱夫仲間の言葉で“へいくろうする”と言われていたのが語源だという。

　同イベントでは、トロッコに重りを乗せゴールまで引っ張るタイム・距離を競う「全日本トロッコ・力（ちから）自慢選手権」が行われる。過去には1トンの重りを乗せたトロッコを、16メートル80センチ引っ張る力自慢もいたという。その他、坑道内の温度が1年を通して13度に保たれる特性を活かして熟成させた日本酒などを持ち出す「山出し」の見学や、金・銀・鈴のすくい採り、生野にちなんだクイズ大会などもある。

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