予約の電話が鳴り止まないチャイナビストロの名店

『kazupassion 南園（カズパッション ナンエン）』に行ってきました　神戸市垂水区

山陽電鉄「西舞子駅」からほど近い場所に佇むシックな風情のお店。『kazupassion 南園（カズパッション ナンエン）』は、旬の魚介や地元産の野菜を使った「チャイナビストロ」です。
「西舞子駅」から北に徒歩約5分の場所にあります
「チャイナビストロ」と聞いて、なんとなく中華料理なのだろうなと想像していましたが、実際に訪れてみると、料理が出てくるたびに心ときめく“南園ワールド”が広がっていました。
清潔で落ち着く店内は今年4月に改装したばかり
以前は、円卓の並ぶいわゆる「街の中華料理店」だったという同店。西舞子という立地を考え、「わざわざ足を運んでもらえるような店にしたい」と現在のスタイルに生まれ変わったそうです。

今回は一番人気の「南園ランチ」2,750円（税込）をいただくことに。デザート含めて6皿のコース仕立てです。
餃子は蒸し立て、カナッペは焼き立て、ベストな状態で出されます
「シェフサラダ南園スタイル」と名づけられた前菜は、この一皿だけで盛り沢山。たっぷりのサラダの周りには、蒸し鶏、蒸し餃子、ピータン、カナッペが並べられています。彩り豊かで目にも鮮やかなプレートですが、そのひとつひとつにこだわりが詰まっています。

例えばカナッペは、パンの上に手作りの焼豚、甘だれ、チーズが乗せられていますが、スイスのエメンタールチーズを使用。風味、溶け具合などをシェフが試してベストなものを選んでいるそうです。
エビマヨの下には輪切のオレンジが潜んでいて、まろやかで爽やか。ピリリと辛いエビチリと両方味わえるのは嬉しい！
「エビチリとエビマヨの盛り合わせ」も人気の一皿。特にエビマヨは開店当初からの人気メニューだそうです。ぷりぷりの大きな海老に、惜しげもなくかけられたまろやかなマヨソースが絡んで、食べ応え抜群！大海老が4尾は満足度、高いです。
「本日入荷の海鮮料理スペシャリテ仕立て」この日は明石の鰆でした。季節によって魚介類、仕立てが変わるそう。冬は室津の牡蠣が人気なのだとか
お肉料理は「三田ポークの酢豚」をいただきました。
たっぷりのソースに浮かぶ酢豚
お肉料理は「三田ポークの酢豚」、「肉みそのレタス包み」のどちらかを選べます
この日一番の驚き！初めて見るビジュアルに、一瞬「酢豚？」と疑いたくなりますが、こちらはシェフが考案した「ナイフとフォークでいただく三田ポークの塊肉の酢豚」なのです。
たっぷりのソースは「花巻」につけていただきます
サクッとナイフを入れると、ほどよく脂の乗った豚肉が現れます。噛むほどに旨みが溢れる三田ポークはしつこさがなく、甘酸っぱいソースともよく合います。これぞ「チャイナビストロ」と思わされる逸品です。
〆は「汁そば」。透き通ったスープに細麺がすっきり美味。デザートは杏の種から作る「自家製杏仁豆腐」をいただきました
この道約35年のシェフ、南さんが生み出す独創的な中華料理は話題を呼び、各地からお客さんが訪れます。取材中も予約の電話がひっきりなしにかかっていました。
ランチコースは1,650円、2,750円、3,850円（すべて税込）の3種類です
野菜、魚、肉などの材料を自ら仕入れてまわり、そのひとつひとつを納得のいく形に仕上げる。プライドと情熱の伝わる料理の数々は、また味わいたいと思うとともに「このお店知ってる？」と誰かに教えたくもなります。口コミでお客さんが増えるのも納得です。

ご夫婦お二人で運営されているお店です。「せっかく来ていただいたのに食べていただけないのは申し訳ないので」とのこと、事前に予約の上お出かけくださいね（空いていれば当日予約もOKです）。

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