四季を感じ、心なごむ。老舗ならではの職人技
「苺もち」を求めて『ゑびす屋 元町本店』に行ってきました 姫路市
春に食べたくなるいちご大福。いちごのシーズンが終わってしまう前に!と、70年以上姫路で愛される和菓子屋「ゑびす屋 元町本店」に行ってきました。
こちらでは「苺もち」という名前で販売され、平日でも昼前には完売、そこから追加販売するも夕方にはなくなってしまうという人気ぶり。
ゑびす屋の生菓子はすべて社長一人で手づくり。弟子入りも難しいとされる東京「菓匠 京山」や京都「京菓匠 游月」などの名店で約10年間修業をして、このゑびす屋を継いだのだそう。工場を併設した福沢店で一つひとつ丁寧に製造。その和菓子を福沢店と元町本店で販売しています。
今回は社長のお姉さんが切り盛りする元町本店にお邪魔しました。定番の「みたらし団子」(通年)や、季節限定の桜もち、花見だんご(4月末ごろまで)といった生菓子のほか、ギフトとしても喜ばれる和菓子が並んでいます。
この時期人気の「苺もち」は通常サイズのほか、3Lサイズのいちごを使った「大きな苺もち」、小さな子どもや乳製品を食べられない方向けで作ったあんなしの「苺いちご」も展開。幻の4Lサイズの「苺もち」に出会えたらラッキー!売り切れ必至なので、確実にゲットしたい方は電話での事前予約がおすすめです。4個以上で箱詰め可能。
早速「苺もち」をいただきます。このサイズ感と、先端からちょんと見えているいちごがなんとも可愛らしい。
一番のポイントはあっさりとした特製ミルクあん。苺もいろんなものを食べ比べて、甘味が強くジューシーで一番相性が良かったという「さがほのか」にこだわっています。あくまで主役は苺!と言わんばかりにミルクあんが苺の甘さを引き立たせ、なめらかでとろけるようなお餅が一体感を作り出しています。あんの量やお餅の薄さ、包み方など、この絶妙な塩梅が社長にしか出せない味わいなんだそう。これは2個3個と食べたくなります…!
ゑびす屋では昔からこの時期になるといちご大福が販売されていましたが、三代目となる現社長が10年ほど前に黒あんからミルクあんにリニューアル。それから口コミやSNSで徐々に広まり、1月~5月上旬までは無休で営業するほど大忙しになったのだとか。
気になった他の商品もいただきました。こちらは「カフェラもち」。香り豊かな珈琲もちと珈琲あんで生クリームを包んだ大福で、冷凍販売されています。おすすめの半解凍くらいで食べるとひんやりともっちり美味しかったです。
定番の「みたらしだんご」。しっとりもちもちのお団子に甘じょっぱいタレ…間違いなしの美味しさです。
桜もちに苺がトッピングされた「苺の桜もち」も発見!ラスト1つだったので思わず手に取ってしまいました(笑)。葉の風味と食感、もちもちのモチ米、甘酸っぱい苺が三位一体となって春を感じさせてくれます。
四季の移ろいを感じられるのも和菓子の魅力の一つですよね。5月ごろからは遠方からも訪れるほど根強い人気の「柏餅」や「みかんもち」、6月頃からは「いちごムースもち」「水無月」「葛餅」「わらび餅」などが随時登場予定。季節ごとの逸品を逃さぬよう、定期的に通ってしまいそうです。
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詳細情報
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- ゑびす屋 元町本店
(姫路市元町75-1 元町東ビル1F)
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※店舗前のみ縦列駐車可能 - 営業時間
- 9:30~18:30
- 定休日
- 火曜日(1月~5月上旬までは無休)
- TEL
- 079-292-5148
- 福沢工場店
- 姫路市福沢町25
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9:00~19:00
不定休
TEL 079-298-6925