“日本の森”を自由に駆け回るリスたちの姿を鑑賞
神戸どうぶつ王国に新エリア『リスの森~Squirrel Forest~』オープン 神戸市中央区
神戸どうぶつ王国(神戸市中央区)に新エリア『リスの森~Squirrel Forest~』が3月17日にオープンします。
面積246㎡のコンパクトな広さながら、オニグルミやアラカシ等16種類108本の植物で“日本の森”を再現。日本らしい四季を感じる展示場の中で、日本の固有種二ホンリスたち9頭が暮らす様子を見ることができます。リス達の行動を引き出す仕組みが随所に施され、1年を通して様々な姿が観察できるとか。
植物担当者の安藤さんは展示場のこだわりについて「王国の展示場は、動物たちの本来の住処“野生”でなければなりません。ニホンリスが自由に駆け回る日本の森をイメージして植物を選びました。四季の移ろいの中で、リスの餌となるドングリをつける樹木だけでなく、紅葉を楽しめるイロハモミジなどの落葉樹も植えています」とコメント。
「木の実がなる季節になれば、リスが自分たちでドングリなどを採って食べる姿も見られるかも。カサカサ、カリカリ…リス達の気配を感じながら目を凝らし探してみるのも楽しいかもしれません」と観察ポイントも教えてくれました。
また、飼育担当者の砂町さんは「緑豊かな植物が茂る森の中で、頭上を見上げたり、岩の隙間をそっと覗いたりして、リス達を探しながら歩いてみて下さい。ツタの上を駆け回ったり、木の実を探したり、木から木へジャンプしたりと、リス達の身軽で俊敏な姿を間近で見ていただくうちに、森の忍者と呼ばれる理由が分かっていただけると思います」と話しています。
かつては本州・四国・九州に生息していた日本の固有種二ホンリスですが、近年では九州での生息は確認されていません。環境省レッドリスト2015年版よると中国地方と九州地方のニホンリスは、絶滅のおそれがある地域個体群に指定されています。森林伐採や森の分断化等生息環境の悪化、ロードキル(交通事故)などにより生息数が減少しているのだそう。
砂町さんは「リス達と様々な植物が共存する姿を通して、本来の生息地である日本の森とリス達の現状を伝えることが、私たちの使命だと考えています」とも話されていました。
<記者のひとこと>
小さくてかわいいリスたちとを探しながら、リスたちの本来の姿を観察できる展示場です。リスを見て「かわいかったね」で終わることなく、「日本の森とリス達の現状」についても考える機会にしたいですね。
詳細情報
- オープン日
- 2023年3月17日(金)
- 場所
- 神戸どうぶつ王国
(神戸市中央区港島南町7丁目1-9)
GoogleMapで探す - 営業時間
- 平日 10:00~16:00
土日祝 10:00~17:00 - 入園料
- 大人(中学生以上)2,200円
小学生 1,200円
幼児(4歳・5歳)500円
シルバー(満65歳以上)1,600円 - 休園日
- 木曜日
※祝日・春休み期間は営業