春の訪れを「目」で見て「匂い」で体感して
梅がほぼ満開!須磨離宮公園に行ってきました 神戸市須磨区
最高気温が20℃を超える日もあり、暖かさが増してきた今日この頃。街でも、少しずつ春の装いになった人たちの姿が見受けられます。春を感じて「コート」を脱ぎはじめているのは植物も同じ!少しずつほころび始めていた蕾が一斉に芽吹き、梅がほぼ満開の状態となった『須磨離宮公園』(神戸市須磨区)にお邪魔してきました! [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール
同公園は、西洋式庭園を中心とする本園エリアと、植物園エリアからなる広大な都市公園。本園には「バラ園」や「つばき園」など花々が見られるスポットのほか、子供たちが遊べる施設も充実していて、老若男女に長きに渡って愛されてきました。
今回、私が訪れたのは植物園エリア。東門から入って坂を上ると見えてくるのが「梅園」です。
こちらの梅園では約1,500平方メートルの敷地に、約25種・160本の梅が植えられています。
例年2月初旬から開花がスタートしますが、今年は寒さの影響で2月中旬から咲きはじめたそう。園の担当者によりますと、少しずつ暖かくなってきた2月末から一気に開花が進んだそうです。
一歩足を踏み入れると感じるのが、その甘酸っぱい匂い。訪れた人も「いいにおいがするね~」と話しながら、花に顔を近づけてその香りを楽しんでいました。
梅園はいま「ほぼ満開」の状態!咲き誇る梅の中でも今、園のおすすめは白く大きい花が特徴の『白加賀(しらかが)』です。
神戸市須磨区は「源氏物語」にも登場する歴史深い場所で、同公園も平安時代の歌人「在原業平(ありわらのなりひら)」が月見をしたとも伝えられているんだとか。
園おすすめの『白加賀』は、紫式部が「源氏物語」の構想を練ったとされる「石山寺」(奈良県)に植えられている品種で、源氏物語にゆかりのある梅なんだそう。そんなつながりから、「この場所でぜひ『白加賀』を楽しんでほしい!」と園の担当者は話します。
もう一つのおすすめが、淡いピンクの花が特徴の『呉服枝垂(くれはしだれ)』。
見に来た人を包むようにしっとりと垂れた花は、今にも零れ落ちそうな儚さです。
園にはこんな生き物も。鮮やかな黄緑色が特徴の「メジロ」です。多くの人がメジロを写真に収めようと、時間をかけて撮影を楽しんでいるんだそうです。メジロがとまった木をみると、さらに春の訪れを感じられますよね。
梅の見ごろは例年3月中旬まで。これからは『豊後(ぶんご)』や『難波枝垂(なにわしだれ)』といった遅咲きの梅が満開を迎え始めるということです。須磨離宮公園で、春の始まりを体感してみては?
詳細情報
- 場所
- 神戸市立須磨離宮公園 梅園
(神戸市須磨区東須磨1-1)
GoogleMapで探す - 開園時間
- 9:00~17:00(入園は16:30まで)
- 休館日
- 木曜日(祝日の場合は開園)
- 入館料
- 15歳以上(中学生を除く) 400円
小・中学生 200円