世界各国の”空想”アレンジを週替わりで楽しんで

4月6日オープン『旅するタルタルソース モンク食堂』に行ってきました　神戸市東灘区

この春、摂津本山にオープンする『モンク食堂』は、“世界各国のタルタルソース(空想）”をテーマにした定食がいただけるお店。今回はオープン前に一足早くお邪魔してきました。

JR摂津本山駅北口を東へすぐ、ひっそり開いた小さな門を抜けてグリーンの階段を2階へ。お店に入ると、壁際にどっしり構えた暖炉がまず目に飛び込んできます。

この建物、実は築50年。以前ここで約40年営業していたお店の傷んだ箇所のみを修繕して利用しているため、暖炉や床、飾り棚などがなんともレトロな雰囲気を残しています。

温かみある店内に置かれた木のテーブルは、6人掛け１つと4人掛けが２つ。
「お昼の定食」1,430円（税込）
定食は1種類のみ。タルタルソースを添えたおかずを中心に、副菜が3種類、汁物、ご飯のセットです。取材日のテーマは“ベトナム”でした。

じゃが芋と小エビとザーサイのコロッケに玉子たっぷりのタルタルソースをかけていただきます。

タルタルソースには小さく刻んだ甘酢大根が入って、とってもいい食感。スイートチリが効いた少し甘酸っぱい味がベトナムを感じさせます。

店主の永木さんは、世界各国の料理を試作し、タルタルソースとしてアレンジしています。これまでに考案したタルタルソースは、なんと50種類以上！

イタリアや韓国、スペインなどの知られた国だけでなく、コスタリカ？クロアチア？チベットなど、味の想像がつかない国や地域も！

「あくまで空想です」と永木さんは楽しそうに語ります。
（左）三食人参と白菜と新しょうがのサラダ、（中）新物の茎わかめ ナムル風、（右）高菜とひらたけの白和え
この日の副菜「三色人参と白菜と新しょうがのサラダ」「新物の茎わかめ ナムル風」「高菜と平茸の白和え」はどれも丁寧に作られた優しい味。

中でも白和えは、軽く炒めた高菜と平茸の歯ごたえが心地いい一品でした。

野菜の多くは丹波の契約農家から仕入れているそう。また多くの器はご両親の手作りなんだとか！

13時半からはティータイムがスタート。紅茶メインで、自家製スイーツを常時数種類用意。

メキシコのプディング「フラン」、黒糖風味の蒸しケーキ「マーラカオ」、焼き菓子の中から、この日はフランをいただきました。
「フラン」単品380円（税込）
※定食とのセット割あります
どっしりとたまご感のあるプリンに、苦甘いカラメルソース。色の濃さに反して少し爽やかに感じたのは、刻んだレモンの皮とレモンシロップがかかっているからだそう。

紅茶はムジカティーの「アールグレイ」「ディンブラ」「ヌワラエリア」「上級キーマン」の4種類。中国茶に似た香りがするという上級キーマンをいただきました。

茶葉の入ったポットで提供されるので、時間の経過とともに開く茶葉の味をゆっくり楽しむことができます。

見上げると鶏モチーフの飾りが吊り下げられた尖塔アーチ形の高い天井が…。ヨーロッパの片田舎を旅して、小さな教会に来たかのように感じられるから不思議です。

永木さんは「店内でゆっくり過ごしてほしい。おひとり様も大歓迎。相席になるので、お客様同士も会話を楽しんでもらえたら」と語っていました。

定食のテーマは週替わり。同店のInstagramでチェックしてください。

今後は金・土曜限定で夜営業も考案中。クラフトビールやそれに合うフードメニューも登場するそうです。また薬膳茶などのワークショップの開催も考えているとのこと。そちらも楽しみです。

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