レトロでモダンな店内で飲む珈琲は至極の一杯でした
1960年創業の老舗喫茶店『百合珈琲店』に行ってきました 宝塚市
創業1960年。宝塚で一番古くからあるスペシャルティコーヒー専門の喫茶店『百合珈琲店』に行ってきました。
場所は阪急「小林駅」から徒歩で15分ほど。下町情緒漂う住宅街の中にあります。
ライトイエローの外壁が印象的なお店の中に入ると、そこは懐かしい感じがしてほっとするような空間。店内はいくつかのスペースに仕切られていて、筆者は"おひとり様用"スペースにある席に。
レトロなのに古臭さを感じない店内はいわゆる"昭和モダン"。長い年月をうまく積み重ねてきたからこそ出せる雰囲気はとにかく居心地が良く落ち着きます。
今年で創業63年目となる同店は現在の店主が二代目。もともと大阪で始まったお店が宝塚に移り40年以上になります。壁にかけてある看板と時計は創業当時のものなのだそう。
店内奥には"焙煎室"があり、そこには今では作られなくなった厚釜の焙煎機がどんと君臨。昭和48年製なのだそう。まだ焙煎技術が確立されていなかった頃に試行錯誤を重ねて生み出した、日本人独自の味覚に合うコーヒーの味。
自動化されていなくて手動で動かす当時の圧釜の焙煎機で、手間暇かけて直火で焙煎し抽出する“昔ながら”を守り続けているからこそ出せる味なのだとか。
コーヒーの味をシンプルに味わいたいと思いキャロットケーキの「ケーキセット」を注文。“本日のコーヒー”は“橙のコーヒー”。
一口飲んですぐにいつも飲んいるコーヒーとの違いを実感。すごく深みがあるのにまろやか。ブラックなのにとろっとした甘味を感じる味わいですごく美味しい。
いつもはケーキと交互に飲む感じでケーキのための飲み物としてコーヒーを楽しむ筆者ですが、同店のコーヒーはケーキと一緒に食べるのがもったいないと思ってしまうほど単体でも十分成り立つもので、完全にコーヒーが主役でした。
“コーヒーはスイーツ”という店主さんの言葉にすごく納得。初めて経験する味わいに結局、コーヒーを先に飲み干してしまいました。
今回座ったおひとり様用スペース以外の席も同様にすごく居心地の良い空間なので、一人で行っても友人と行ってもゆったりとした時間を過ごすことができます。
店内にはオリジナルブレンドの珈琲豆やドリップバッグ、ギフト品などの販売もされています。これらの商品は同店のオンラインショップでも購入できます。
本当に居心地の良い同店。肩の力が抜け"ほっと一息"つくことができました。
詳細情報
- 店舗
- 百合珈琲店
(宝塚市高司1-8-11)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 9:00〜18:00
- 定休日
- 日曜日・祝日
- TEL
- 0797-72-0656
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