素朴でどこか懐かしいロシアの家庭料理を堪能
『クラフト&クッキングハウス イリーナ』へ行ってきました 洲本市
洲本市街地にある「レトロこみち」の一角に2月1日、本格ロシア家庭料理店『クラフト&クッキングハウスIRINA(イリーナ)』が誕生しました。
店長の太田イリーナさんは、ロシア出身。夫の直也さんとともに5年前に淡路島に移住し、2019年にキッチンカー「ロシアンキッチン イリーナ」をスタート。淡路島食材を使ったロシア料理で人気を集めてきました。
このほどオープンした実店舗は、話題の観光スポット「レトロこみち」の南側の通りにある一軒家です。親しみ易さと清潔感あふれる店内はこぢんまりとしつつも、お客様がゆったりと座れるよう配慮されています。
今回は、伝統的な家庭料理「クンヂューブキ」を頂きました。16世紀のレシピでソビエト連邦時代に一度途絶え、ロシア人でも知る人ぞ知るメニューなのだとか。
ポルチーニ茸のバターライスを生地に包んで焼きブイヨンスープで煮込んだ、とても手間のかかったお料理です。
一口食べるとカリカリの生地が香ばしく、濃厚なキノコとバターの風味が口いっぱいに広がります。上にのったサワークリームとカマンベールチーズが、全体にまろやかさをプラス。
少し時間が経つと、生地にブイヨンスープがよく滲みて柔らかくなります。ポルチーニの風味豊かなスープに生地とライス、サワークリーム等が混然一体となって何とも複雑な、でも優しいお味でした。
ランチセットにはサラダと自家製のロシアンオードブル3種、それにスープが付きます。記者が特に気に入った塩漬けサーモンは、ロシアの一般家庭ではポピュラーな1品とのこと。程良い塩味が効いたサーモンが舌で切れるほど柔らかく、口の中でとろけます。
デザートは「自家製キャラメルとホイップクリームのブリンチキ」。ロシア風クレープです。もちもちの生地に程よい甘さのキャラメルソースと生クリームが、とても良いハーモニー!
初めて食べるのにどこか懐かしいお料理の数々。締めのコーヒーを頂きながら、「ほおっ」としみじみ心がほころびました。
ところで、店名にある「クラフト」は何? 実はイリーナさんは現在、店舗の2階に手芸好きの人たちが集まるレンタルワークスペースの準備を進めています。
ミシンや作業台を置き、道具や材料も用意して、誰でも手ぶらで来て思い思いの手芸ができるワークスペース。「訪れる人がひととき好きなことを楽しみながら、手芸好きの仲間が作れる場所になれば」とイリーナさん。
「これからも様々なロシアの伝統家庭料理を紹介していきたい」と話すイリーナさん。満を持してオープンした実店舗には、イリーナさんの夢がたくさん詰まっています。
イリーナさんが一人で切り盛りする同店。「来店時はできる限りInstagramのDMや電話での事前予約をしてお越し頂けると嬉しいです」とのことです。
詳細情報
- 場所
- クラフト&クッキングハウス イリーナ
(洲本市本町6-4-36)
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- 営業時間
- 11:30~15:00(L.O. 14:00)
- 定休日
- 日曜日、月曜日
- TEL
- 070-6556-9568
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