穏やかに流れる時間の中で珈琲と額縁を味わう至福
『NeKi 額縁と珈琲』行ってきました 南あわじ市
南あわじ市松帆古津路の慶野松原に続く道沿いに、美味しいコーヒーと額縁を扱う店『NeKi 額縁と珈琲』があります。
道沿いに建つ一軒家。「NeKi 額縁と珈琲」は、この2階にあります。外側の階段をそろりそろりと上がって木製のドアを開けると、独特の世界が目に飛び込んできます。
入ってすぐ右側には、色とりどりの額縁の木枠の見本が飾られています。
左側には大きな作業台と額装に使用する道具たち。その向こうにはユニークな和テーブル席があります。
店長の加藤康弘さんは、約9年前に家族とともに淡路島に移住して来ました。東京で長年額縁づくりの修行を重ねた経験を持つ加藤さんは、2017年に念願のカフェ&額縁の店をオープン。以来、同店はこの地で多くの人に愛されています。
この日は、深煎りブレンドコーヒーと檸檬のベイクドチーズケーキを頂きました。
同店では、コーヒーが額縁に乗って出てきます。ちょっとステキな驚き!器は淡路島在住の陶芸作家による作品を使用していて、どんな器で出て来るのかも楽しみのひとつです。
同店では開店当時から、徳島市の名店「アアルトコーヒー」のコーヒー豆を使用しています。深煎りのブレンドコーヒーは、すっきりと風味豊かでほのかな甘みもあります。長年同じ豆で丁寧にコーヒーを淹れてきた店長による、安定の美味しさです。
自家製のベイクドチーズケーキは、ひとくち食べてビックリ!レモンの味ががっつり効いています。でも全体的にはしっとりまろやか。「男の作るケーキだから、ハッキリした味わいをめざしました」と、加藤店長がニッコリ。
最近では、様々なクリエーターから展示会のための額縁づくりを依頼されることも多いという加藤さん。画家・イラストレーターのfuuyanm(ふうやん)の展覧会では、廃材を使用した額縁で作品を飾りました。
こちらは店舗を持たずに活動する「古本ハレクモ」による古本コーナー。また店内にはいつも、加藤さんの奥様が活けたセンスの良い花がさりげなく飾られています。
私が同店を訪れた時は、早朝にも関わらず店内はほぼ満席。それでも店内は静かで落ち着いた雰囲気でした。柔らかな光に照らされた店内では、ゆっくりと時間が流れていきます。
お客様がくつろいでコーヒーを楽しめるよう、満足してもらえる額縁づくりができるよう「現在のお店のペースを大切にしたい」と加藤さん。気負うことなく話します。同店の穏やかで優しい空気は、この店長さんのお人柄そのままなのだと、記者は心が温かくなりました。
ちなみに「ネキ」とは、淡路弁で「近く、そば」の意味。美味しいコーヒーや一生モノの額縁に出会いに訪れる人の心にそっと寄り添うような同店に、ぴったりのネーミングです。
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詳細情報
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- NeKi 額縁と珈琲
(南あわじ市松帆古津路577-104-2F)
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- 月曜日:不定休(来店前にTEL確認要)
火曜日:額縁の日(来店前にTEL確認要)
水曜日~土曜日:8:00~17:00 - 定休日
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- 問い合わせ
- TEL 0799-38-4854
FAX 0799-38-4852
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