子どもから年配の方まで、たくさんの人々へ本と笑顔を届ける
宍粟市内を巡回する「移動図書館ささゆり号」
宍粟市内を巡回し、無料で本の貸し出しを行う「移動図書館ささゆり号」は2012年3月に導入され、今年で10年を迎えました。 [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール
宍粟市は面積が広く、交通の不便さから図書館や図書室への来館が困難な方がたくさんいる中、宍粟市立図書館が移動図書館サービスを企画。当初は普通車などで行われていましたが、ささゆり号が導入され本格的に始動しました。
現在は約1,800冊の図書をのせて、千種町は月に1回、山崎町・一宮町・波賀町は月に2回(別のルート)運行されています。要請があれば、小学校やイベントに出向くことも。コロナ以前は、市内のイベントに「森の図書館」としてささゆり号が登場し、貸出しや屋外での読書、絵本の読み聞かせなどが行われていたそう。
利用者は図書館や図書室から離れた地域にお住まいの方をはじめ、高齢者施設の利用者やスタッフ、幼稚園・保育所・こども園や小学校・学童保育所の子どもたちなど様々。“こんな本を読みたい”という要望も受け付けいるとか。
年配の方からは「免許証を返納し、もう図書館には行けないと思っていたけれど、近所までささゆり号が来てくれるので嬉しい」、小学校の先生からは「普段は本を読もうともしない子が、ささゆり号が小学校にやってくると嬉しそうに本を選んでいる」などの喜びの声も寄せられているといいます。
また、印象的なエピソードについて宍粟市立図書館の担当者に聞いてみると「足を悪くされ図書館に来られなくなった方と巡回先のデイサービスで再会し、また本をお届けできるようになりました。その後入居された施設もささゆり号が巡回する施設だったので、90歳を過ぎた今も車いすに乗って本を借りてくださっています」と答えてくださいました。
これからも子どもから年配の方まで、本を待ち望む人たちへ本を届ける「移動図書館ささゆり号」。本に触れる機会を作るだけでなく、たくさんの方を笑顔にして、市民の支えとして走り続けることでしょう。
<貸出詳細>
冊数:ひとり5冊まで
貸出期間:約1か月後の次回運行日まで
※借りた本は、移動図書館車以外の市内4つの図書館(ちくさ図書館、宍粟市立図書館、いちのぴあ図書室、波賀文化創造センター図書室)でも返却可能
詳細情報
- スケジュール
- <山崎町>
毎月第3火曜日
<一宮町>
毎月第3土曜日
学校・こども園:毎月第1金曜日
<波賀町>
毎月第4土曜日
学校・幼稚園・保育園:毎月第1水曜日
<千種町>
毎月第3水曜日
※変更になる場合もあります
※巡回場所・運行時間予定表はこちらから