鶉野から飛び立った特攻隊員たちの資料を展示

soraかさい　特別展「神風特別攻撃隊」加西市

加西市の地域活性化拠点施設『soraかさい』で特別展「神風特別攻撃隊」が11月22日から27日まで開催されます。

太平洋戦争末期の沖縄戦に参加した神風特別攻撃隊「白鷺隊（はくろたい）」の隊員たちの遺品や、白鷺隊の出撃を描いた絵画など、鶉野飛行場を飛び立ち命を散らした特攻隊員たちの心境や戦争の悲惨さを伝える資料を展示。

会場の「soraかさい」は、かつて同市に存在した姫路海軍航空隊の開隊から終戦までの歩みや、鶉野⾶⾏場（現在は跡地）で製造されていた戦闘機「紫電改」の実物大模型などの資料を展示している博物館です。

遺品展示では隊員たちが家族に向けて書いた遺書や、日記、写真などの資料を展示。また、特別攻撃隊の生みの親と言われた大西瀧治郎中将に関する新聞展示も行われます。

さらに加東市在住の海洋画家・服部武司さんによる「白鷺隊の出撃」を描いた水彩画や、特攻を拒否した芙蓉部隊の夜間戦闘機「彗星」の写真なども展示。

特別展の期間中は「紫電改」の操縦席原寸大模型の搭乗体験（定員制）も行われ、11月26日には鶉野地区の戦史を研究している上谷昭夫さんによる特別講演が開催されます。

＜記者のひとこと＞
同展で紹介される「白鷺隊」は、姫路海軍航空隊の航空隊員たちで構成された神風特別攻撃隊。沖縄戦での特攻で63人の隊員の方が命を落としたそうです。彼らの死について学ぶことで、戦争の悲惨さ・恐ろしさについて再認識し、その事実を後世に伝えていくことが今を生きる私たちの役割なのかもしれません。

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