このイベントは終了しました。
伝説の“川崎コレクション”が100年ぶりに神戸で復活!
神戸市立博物館 開館40周年記念特別展「よみがえる川崎美術館―川崎正蔵が守り伝えた美への招待―」神戸市中央区
神戸市立博物館開館(神戸市中央区)で40周年記念特別展「よみがえる川崎美術館―川崎正蔵が守り伝えた美への招待―」が12月4日まで開催されています。会期中、一部作品の展示替えあり。
明治時代の実業家・川崎 正蔵(かわさき しょうぞう)氏が明治23(1890)年に神戸で創設した、日本初の私立美術館『川崎美術館』にかつて収蔵されていたコレクションのうち、国宝2件、重要文化財5件、重要美術品4件を含む、絵画、仏像、工芸品約80件と貴重な資料を合わせた約110件を展示。
展覧会の構成は全五章。第一章「実業家・川崎正蔵と神戸」では、川崎美術館の創設者であり、川崎造船所や神戸新聞社、神戸川崎銀行などを創設・経営した、日本を代表する実業家・川崎 正蔵氏の功績を紹介。
第二章「収集家・川崎正蔵とコレクション」では、千数百点を数える同氏のコレクションのうち、大正3(1914)年の川崎正蔵三回忌に刊行された豪華図録『長春閣鑑賞』の掲載作品を中心に、旧蔵品44点を展示。
第三章「よみがえる川崎美術館」では、川崎美術館の『陳列品目録(出品リスト)』などの資料を参考に、1階の上之間・広間・三之間の3室の展観の様子が再現されています。
第四章「美術とともに」では、美術家のパトロンとしても活動していた同氏が、尾張の七宝工・梶佐太郎氏を神戸に招き製作させた「宝玉七宝大花瓶」などの作品を展示。また、明治35(1902)年に行われた『神戸行幸』で御用立てられた金地屏風5双のうちの3双も展示されます。
第五章「川崎正蔵が蒔いた種―コレクター、コレクション、美術館」では、同氏が愛蔵したという、足利将軍家から伝わる元時代の人物画の名品「宮女図」と、命の次に大切にしていた「寒山拾得図」を紹介。
<記者のひとこと>
川崎氏の没後、昭和の金融恐慌をきっかけにコレクションは散逸し、美術館は阪神大水害や神戸大空襲によって消失しました。しかし、同氏の“日本・東洋美術を守り伝える”という熱意は後世のコレクターや美術館・博物館に継承され、散逸した作品のうち約200点は現存が確認されています。本展を通じて、日本の美術界に大きく貢献した同氏が創り上げた伝説の美術館の魅力を体感しましょう♪
- この記事の地域の天気情報
詳細情報
- 会期
- 2022年10月15日(土)~12月4日(日)
※会期中、一部作品の展示替えあり - 場所
- 神戸市立博物館
(神戸市中央区京町24)
GoogleMapで探す - 時間
- 火曜~木曜、日曜 9:30~17:30
金曜、土曜 9:30~19:30
※最終入場は閉館の30分前まで - 入場料
- 一般 1,600円
大学生 800円
高校生以下 無料 - 休館日
- 月曜日