本場で修業したシェフが作る日本人向けインドカレー
『インドカレー茶屋にきる』に行ってきました 神戸市中央区
神戸・湊川神社の近くにある、大きな看板が目印の『インドカレー茶屋にきる』さんに行ってきました。この不思議な店名は、インドの楽器シタール奏者の名匠、ニキル・ベナルジー氏にちなんでつけたそうで、異国情緒溢れる店内の奥にはレコードジャケットも飾られています。
オーナーシェフの森本さんは、大学時代に旅したインドの影響を受けインド料理の道に。京都のレストランでアシスタントを経て、インド・ムンバイに渡り本場の味を会得。帰国し東京の『アショカ』で勤めた後、満を持して独立されたという経歴の持ち主です。
「暑いインドで必要な塩や油は、ここ日本では控えめがいい。毎日食べられるような日本人に合うインドカレーを私自身の味覚で作ろう」と考えて誕生したオリジナルの「にきるカレー」は、子供から大人、年配の方まで幅広い客層に支持されています。
伝統的なインドカレーに加え、本場インドでは見かけない茄子を足したキーマカレーや野菜をプラスした豆カレーなど、その数は約20種。どれを選べばよいか悩んだときは、日替わり2種のあいがけカレー「にきるランチ」がおすすめです。
この日は「チキンカレー」と「コフタカレー」で、チキンカレーはごろごろと入ったチキンに千切りの生姜やパクチーが効いたほんのりスパイシーなカレー。
もう一種のコフタとはインドの伝統的な料理で、日本のコロッケのようなもの。ジャガイモのホクホク感の中にほうれん草、カシューナッツ、レーズンが入り、旨味とこく、食感が楽しめます。仕上げの生クリームでまろやかさもUP!
にきるのカレーは不思議な味で、甘かったり、辛かったり、とろみがあるのにさらっとしていて、つかみどころがない複雑な美味しさを感じます。その理由は"スパイスと野菜が完全に溶け込んでいる"から。
4時間かけて作るインド宮廷料理の流れをくむムグライソースをベースに、仕上げに7種のパウダーを熟練の勘をもって指分量(フィンガーテイスト)で加えることで、深みのあるカレーがバリエーション豊かに完成するのだそう。
新人アシスタント時代にはスタッフ全員分を毎朝作っていたという「チャイ」は、ミルクの優しい甘さが魅力的。にきるカレーの食後には欠かせない飲み物で、ほっとする幸せを感じます。
インドのデザートも充実しており、カフェタイムにはスイーツとお茶を楽しむお客様も多いそう。人気は米粉とミルクで作ったアーモンド入りプリン「フィルニ」です。
「食べた人がHappyな気分になればいいな、と幸せスパイスをカレーに入れています。どうぞお気軽にお立ち寄りください」と笑顔で語るシェフ。優しさが詰まった「にきるカレー」、まだの人は是非味わってみて。
詳細情報
- 場所
- インドカレー茶屋 にきる
(神戸市中央区橘通3-3-12)
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- 11:30~20:00
- 定休日
- 日曜日
- TEL
- 078-371-7708
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