リニューアルしたカフェスペースで食べることも◎

BIRTHDAY（バースディ）のカブトムシケーキを食べてみた　姫路市

姫路市花田町にあるケーキ屋「BIRTHDAY（バースディ）」（旧：神戸洋菓子工房 BIRTHDAY）で夏の人気商品「カブトムシ チョコレートケーキ」が今年も販売されているということで行ってきました。販売は8月31日まで。

オーナーの田中さんは、父と同じパティシエを目指し「西洋菓子処フーケ」で10年以上働いた後、地元姫路で「お菓子を通して感動の記念日を」をコンセプトにした同店を2005年にオープン。

大切な記念日に喜ばれるオーダーメイドケーキをはじめ、パティシエの手作りの多彩なケーキや焼き菓子を販売しています。
カブトムシチョコレートケーキ　550円（税込）
※8月31日まで、1日50個限定
早速「カブトムシ チョコレートケーキ」とご対面！このリアルさにこだわったというオーナー・田中さんにこのケーキの誕生の裏側を聞いてみました。7年前にスイカにそっくりのケーキを食べた常連の方から「スイカができるならカブトムシも…」と何気なく言われたことをきっかけに開発。父から譲り受けたレモンケーキの型でカブトムシの胴体部分を、角や手足はチョコレートで手書きしたものを固めて作られています。

その常連さんが試作品をSNSに投稿したところ、販売前から話題になってしまったのだとか。そうして夏の定番商品として誕生したカブトムシケーキは販売早々様々なメディアでも取り上げられ、テレビ放送後は電話が鳴りやまない、行列ができるなど初年3ヶ月で3600個が売れるほど反響があったそうです。その後も度々メディアで取り上げられ、また毎年楽しみにしているリピーターも増え、その人気は留まるところを知りません。

それでは私もいざ実食！なめらかでやわらかい濃厚チョコレートの“殻”の中にはミルクチョコのムースがたっぷり。その下にはチョコのスポンジ、そしてお皿には生チョコクリームが敷き詰めらています。しっかり甘く、子どもやチョコ好きは大好きな味。一つひとつ手作業で作られている角や手足は少しビターでムースと交互に食べると飽きずに味わえます。1体1体微妙に角の大きさや形が違うのも味わいがあっていいですよね。（でもこの作る作業、絶対大変だ…）

横には“幼虫”がひょっこり。サクサクのメレンゲクッキーです。当初幼虫もリアルに作られていたのですが「ちょっと気持ち悪い」「幼虫なしで注文したい」などの声があり、少し可愛い見た目に改良されたのだそう。（笑）

虫かごをイメージしたかわいい専用の箱に入れてもらえるのでお土産にもぴったり！

そしてなんと、カブトムシケーキが話題になると「本物のカブトムシを育てる方から提供したい」と問い合わせがあり、数年前から商品購入者、子ども限定でオス1匹をプレゼントしています。（メスは希望の方のみ）カブトムシケーキだけでなく、本物のカブトムシがいるケーキ屋っておもしろすぎる！（笑）今年分のカブトムシは残念ながらすでになくなってしまったそうです…。

また、今年6月、店内をリニューアルし、テイクアウトはもちろん、木のぬくもり感じるきれいな店内でもケーキを味わうことができますよ。カフェスペースには新しく導入されたコーヒーマシンも設置され、ケーキと一緒に注文して紙コップをもらい、コーヒーや紅茶をセルフで楽しめます。（飲み放題ではありません）紙パックのジュースも用意されています。
フレーズ 450円（税込）
※7月末まではリニューアル記念で380円に
せっかくなのでほかの人気商品もご紹介します。しっとりやわらかなスポンジに、甘さ控えめの北海道の芳醇な純正クリーム、この時期は神崎郡神河町で栽培された「夏秋いちご」をあわせた王道ケーキ「フレーズ」。4〜11月のオフシーズンにも美味しくて甘い夏イチゴが使用されているなんてこだわりが感じられますね。
ISHIGAKI 510円（税込）
こちらは創業時から人気ナンバー1の「ISHIGAKI（いしがき）」。ただのチョコケーキではないんです。この四角いケーキの中には、チョコスフレ生地やラズベリージャムなど12層もの素材が重なっています。

濃厚なのにしつこさがなくどんどん食べられてしまう、シンプルなのに複雑な味わい…人気があるのもうなずけるベルギーチョコケーキです。

そして、バースディで定評があるのがオーダーメイドケーキ。大切な人の似顔絵やその人をイメージしたデザイン、好きなキャラクターなどリクエストを形にするスペシャリストが揃っています。もちろん注文によって価格は変動しますが、4号で4・5000円〜注文可能です。

「こんなデザインにしたい」「予算はこのくらい」など希望を伝えて世界に一つだけのケーキを作ってもらうことができます。電話予約もできますが、店員さんと過去のケーキ写真を見ながら相談することもできるので店頭予約がおすすめですよ。

実は姫路市にある数多くの結婚式場のウエディングケーキを手掛けているのも同店だと聞いて驚きました！たくさんの方の想いに寄り添い、感動を記念日をサポートしているのですね。
昨年の大賞作品
さらに夏休みに合わせ、小学生までの子どもを対象に、“こんなケーキがあったらいいなぁ”を描いた作品を募集する「ケーキデザインコンテスト」を実施しています。今年で8年目を迎え、8月31日まで作品を募集中。大賞作品はなんと商品化され、実際に店頭で販売されるのだそう。

オーナーは「子どもたちの発想は本当におもしろい。毎年参加してくれる子どもたちもたくさんいて、作品から成長を感じられるなど私たちも毎年楽しみにしているイベントです。今年は、以前大賞を獲った子が中学生になってトライやるウィークでケーキ作りを体験しにきてくれたんですよ」と笑顔で話してくださいました。子どもから大人まで地域の方々に愛されるケーキ屋さんにはこうした素敵なストーリーがいくつもあるんでしょうね。

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