「ロゼ飲み」したくてふらり下町路地裏へ
新開地『熊メロン』 実食レポ 神戸市兵庫区
ディープで懐かしさ漂う昭和の空気満載、新開地の細い路地奥に紅い暖簾がゆらりとなびいています。そこが今回訪れたロゼワインとサンドイッチのお店。少し奥まった場所にある店を探し当てるのも楽しみのひとつ。見つけにくいのに連日満席というから、この雰囲気を待っていました!という人がなんと多いことか。
カウンターだけのわずか6席の店内は、カフェでお茶するように、まったりとした時間が過ごせます。最近注目されているロゼを中心としたワインバーを楽しませてくれるのは、ワインに携わり約20年以上というソムリエールの店主。
ロゼに合うロゼのための手作り料理も日替わりで提供。どの料理も素材を感じさせるやさしい味わいとなっています。
この日のおすすめは「玉子焼きとブロッコリーミンチ」。ふんわり厚焼きで、じわりとだしの旨みを感じる「だし巻きの玉子焼き」に、クタクタに煮たブロッコリーとミンチをだしで炊いたやさしい口当たりの一品を一緒にサンド。
まるで和のおかずを食べているよう。注文を受けて作るだし巻き玉子を挟んだ出来たてサンドイッチは、ほんのりとあたたかくほっこりとした気分に。サンドイッチとロゼがこんなに合うなんて、お気に入りの組み合わせになりそうです。
人気の「自家製ハムとうすい豆の新じゃがサラダ」も、一緒に合わせて。マヨネーズを一緒に練り込まず、上からトッピングしているので、ジャガイモを食べている!って感じで素材の味を堪能できます。うすい豆の甘さと食感、自家製ハムの塩味がアクセントに。「ポテサラで飲む」、アテとしてはずせない一品です。
「赤でも白でもないロゼって、甘いの?どんな味?」と、今まで選択肢になかったり、よく知らなかったり、飲む機会が少ないなぁという人もいるかも。実は今、ロゼの人気が高まりつつあります。どの料理にも合い、食事を引き立ててくれて、見た目の美しさも華やか。のど越しがよく、甘口辛口ときっちり味わいも主張。じっくり飲んでみると赤と白のいいとこ取りで、ロゼの魅力に惹かれますよ。きっと。
まずは店主おすすめの日替わり5種のロゼワインから1杯を選びたいですね。今日の料理に合わせたり、色や気になるラベルで選ぶのもOK。もちろんワインのプロである店主に尋ねると、わかりやすく教えてもらえます。
ふらりと立ち寄りやすく、はじめてなのに馴染みの店のようにしっくりくるこの感覚。ひとり飲みデビューをこの店から始められそうです。入り口には、以前の店のなごりの札「会員制」をあえて残しているのもなかなかユニーク。初めて来店する人の緊張をほぐしてくれる、ちょっとした笑いとネタになるみたいです。
新開地界隈がおもしろくなり始めている近ごろ、下町ぶらり歩きの途中にロゼとサンドイッチで「大人のおやつ」なんてどうだろう。15時オープンすぐは、ねらい目かも。
詳細情報
- 場所
- 熊メロン
(神戸市兵庫区新開地1-2-5)
GoogleMapで探す - 営業時間
- 15:00~22:00
- 定休日
- 不定休
- TEL
- 070-8551-6693
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