ZINE、フリーペーパー、古本…あふれだす言葉の魅力
ZINEとフリーペーパーの店『エルミHAO』『はっち昼間店』に行ってきました 西宮市
みなさん「ZINE(ジン)」という言葉を聞いたことはありますか?
私も取材にいくまで知らなかったのですが、「好きなものを自由な手法でひとつの冊子にまとめる」小さな同人誌のようなものなんだとか。
実は、そんな「ZINE」やフリーペーパー、古本のお店が甲子園にあるんです。その名も『エルミHAO』。
写真の角を曲がった先にある、プロシード甲子園の2階が店舗です。隣のお好み焼き屋さん『木馬』からは美味しそうな匂いが。
実はこの場所、以前は『HERMITAGE』というダイニングバーだったんです。しかしコロナ禍による休業が続き、なかなか再開の目処が立たなかったんだとか。「このまま潰れてしまうのはもったいない!」と思った奥様が、2021年10月に『エルミHAO』をオープンさせました。
30年ほど前に、ご夫婦で古本屋をやられていたこともあり、開業当初は家から持ってきた古本を主に販売していたそう。何か他に売るものを…と考えていたときに見つけたのが大阪駅近くのフリーペーパー専門店『はっち』の間借り店の募集でした。
『はっち』とは全国から集まった200種類以上のフリーペーパー・フリーマガジンを配布している大阪のフリーペーパー専門店。そんな『はっち』では、カフェや居酒屋などの一部を使ってフリーペーパーを設置する「間借り店」というシステムがあります。そして、本店『はっち』の営業時間が夜19:00〜、『エルミHAO』の営業時間が昼13:00〜18:00だったこともあり、『エルミHAO』またの名を『はっち昼間店』として営業することになったそうです。
坂本さん自身ももともとフリーペーパーに興味があったそうで、「素人さんがつくっているものでも読んでみると、とても面白かったりして。至る所にすごい知識を持っている人はいるけれど、こうして自分から発信してもらえると、いろいろなことが理解できて楽しいですね」と魅力を語ってくださいました。
大学の広告研究会のフリーマガジンから、銭湯への愛が詰まったフリーペーパー「銭湯文庫」まで、多種多様な冊子がずらり。『はっち昼間店』では冊数制限などはないので、少しでも気になったものはぜひ持ち帰ってみてくださいね。
こちらは有料のZINE、古本のコーナー。手に取るだけで幸せな気持ちになれそうなZINEは500円以下のものも多く、値段も魅力的。
購入するまで題名が分からない「目かくし文庫」なんてものもありますよ。言葉の魅力に触れるのにぴったりな商品ばかりです。
素敵な空間でくつろぐことのできるドリンクメニューも豊富です。なにかと心が疲れてしまいがちな新年度。言葉があふれる「魔法のお店」でエネルギーチャージしていきませんか。
詳細情報
- 店舗
- エルミHAO(西宮市甲子園八番町2-5)
GoogleMapで探す - 営業日・営業時間
- 木・金・日
13:00〜18:00
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