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貴重な実物作品が公開されるのは年に1度!
神戸市立博物館「聖フランシスコ・ザビエル像」の実物展示
神戸市立博物館(神戸市中央区)は3月29日から5月8日までの期間限定で、重要文化財「聖フランシスコ・ザビエル像」の実物を展示します。
天文18年(1549)に来日したフランシスコ・ザビエル(1506~1552)は、イエズス会の創立会員として、日本に初めてキリスト教を伝えた人物です。本年はフランシスコ・ザビエルが1622 年に列聖されてから400年を迎えます。神戸市立博物館が所蔵する「聖フランシスコ・ザビエル像」は教科書にも写真が掲載される作品であり、イエズス会の影響下で西洋絵画の技法を学んだ日本人画家が描いたと考えられています。ザビエルのみを描いた日本製の肖像画は他に現存例がなく、きわめて貴重です。
本作品は、キリシタン大名・高山右近の旧領であった大阪府三嶋郡清溪村大字千提寺(せんだいじ・現在の茨木市)の旧家に伝えられてきたもので、大正9年(1920)9月26日に発見。江戸時代のキリスト教禁教によって、キリシタンに関連する絵画類はことごとく破壊されましたが、「聖フランシスコ・ザビエル像」は秘匿されてきたことにより、弾圧の時代をくぐりぬけて奇跡的に伝えられました。昭和10年(1935)、神戸の南蛮美術収集家・池長孟(いけながはじめ・1891-1955)が入手したことで、本作品は神戸へ。平成12年(2000)には国の重要文化財に指定されました。
作品をよりよい状態で未来へとつないでいく保存の観点から、コレクション展示室では通常はレプリカを展示しており、実物作品は展示日数・回数を管理しておよそ年に一度公開されています。
<記者のひとこと>
実物を間近で見られる数少ない機会、その貴重な「聖フランシスコ・ザビエル像」をぜひ間近で観てみたいですね。
詳細情報
- 期間
- 2022年3月29日(火)〜5月8日(日)
- 時間
- 9:30〜17:30
※金・土曜日は19:30まで開館
※入場はそれぞれ閉館30分前まで - 休館日
- 月曜日(ただし、5月2日(月曜)は開館)
- 場所
- 神戸市立博物館
2階 コレクション展示室
(神戸市中央区京町24)
GoogleMapで探す - 入場料
- 一般300円、大学生150円
高校生以下無料
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