そっと教えたい「おうちカフェ」のおいしい時間

須磨寺 珈琲と焼菓子の店「aono」実食レポ　神戸市須磨区

須磨寺駅からすぐの住宅街にある「おうちカフェ」。探しながら歩いても素通りしてしまいそうなほど、ひっそりと佇んでいます。

本当にカフェは存在するのか？と思いながら、線路沿いの細い路地を見落とさないように歩きます。目印は小さな看板ですよ。金曜日と土曜日の週2日だけの営業にもご注意を！場合により変更もあるので公式Instagramで確認してから出かけるのがベストですね。
ハワイの言葉で「ao」は光、夕焼け。「ono」はおいしい。組み合わせて店名は「aono」（造語）
「おかえりー」の言葉が聞こえてきそうな雰囲気の家に入ります。スリッパに履き替えると、ここからはくつろぎの時間が始まります。築60年余を感じさせないナチュラルな、そして所々に昭和の懐かしさが顔を覗かせる、抜け感のある空間にほっとした気分になるはず。
タルト500円～、焼き菓子200円～※種類によって値段は変わります
「焼き菓子に合う珈琲」と「珈琲に合う焼き菓子」を楽しむカフェは、ご夫婦で営んでいます。珈琲愛に溢れるご主人が淹れるコーヒーは「中煎り」。飲み終わってから、もう一杯飲みたくなる華やかですっきりとした味わいがクセになりそう。甘い焼き菓子にうまく寄り添います。淹れ立てが少しずつ冷めていく味の変化も楽しめる一杯に。だからテイクアウトにもぴったり。
コーヒーにフィナンシェを合わせて。aonoブレンドコーヒー380円、フィナンシェ200円（税込）
季節を感じる果物を使用したタルトや焼き菓子は、お菓子作りが高じてカフェを始めたいと思った奥さんが担当。丁寧に作られるお菓子はかわいい作品のよう、やさしい甘さが口に広がります。
季節ごとに変わる手作りタルト（写真は「苺とカスタードクリームのタルト」600円税込）
今回は「苺とカスタードクリームのタルト」。サクサクのココアタルト生地にクレームダマンド、甘さ控えめのカスタードクリームに長崎産のイチゴ「ゆめのか」の相性は抜群です。タルトは持ち帰りも可能。できれば保冷バッグ持参がおすすめ。
趣あるショーケースに並ぶ焼き菓子は手土産にぴったり
焼き菓子は、「焦がしバターのフィナンシェ」、口の中でほろりとほどける「スノーボール」に、大人味の「ラムケーキ」など数種そろい、手土産やおうち時間の楽しみとしても人気です。ティーバッグ式になっているドリップパックコーヒーは、外で飲むときにも粉がこぼれなくてとても便利。
ゆっくり自分らしく過ごせる空間
ぼーっとしたい時、自然体で過ごしたい日に、そっとひとりで訪ねていきたくなるカフェ。ここには日常の続きのような無理のない普通の時間が流れています。コーヒーと焼き菓子「だけ」の店。「それだけ」が、とても心地いいのです。

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