のびのびしたねこたちにほんわか　人気絵本を実力派劇団が舞台化

神戸文化ホール『11ぴきのねこふくろのなか』神戸市中央区

プロの人形劇団クラルテによる舞台『11ぴきのねこふくろのなか』が2022年1月16日、神戸文化ホール（神戸市中央区）で上演されます。チケットの販売は12月1日から。前売り券完売の場合、当日券の販売はありません。

クラルテは、「子どもたちに生の舞台芸術に触れることで豊かな感性を育んでほしい」と、1948年に創立されたプロ人形劇団です。小学校への巡回公演や幼児向けの公演活動に精力的に取り組む一方、大人を対象とした近松人形芝居『女殺油地獄』では令和元年度(第74回)文化庁芸術祭賞 演劇部門において「大賞」を受賞するなど、その作品は高く評価されています。

今回上演されるのは、絵本作家・馬場のぼるさんが手掛けたロングセラー絵本『11ぴきのねこ』シリーズより、『11ぴきのねこふくろのなか』。“とらねこ大将”率いる11ぴきのねこたちが活躍する人気絵本で、親子2代にわたり親しまれていると評判です。ある日、遠足に出かけた11ぴきのねこたち。行く先々には「花をとるな」「橋をわたるな」などの禁止の立て札があったけど、花をとり、危険な橋をわたって、しまいには「入るな」と書いてある大きな袋に入ってしまい…というストーリー。のびのび過ごして最高の気分を味わった直後にピンチが訪れ、それでもみんなで力を合わせて切り抜けるねこたちの姿は、どこか子どもたちに似ていて親も考えさせられることが多そうです。

なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、客席一列目をカットし座席の間隔を空けた配席を行うなど、配慮がなされています。

〈記者のひとこと〉
TVやスマホなど、デジタル画面を通しての体験がどうしても多くなりがちなのが現代っ子ですよね。
でも、目の前でリアルな人形たちが生き生きと動く姿には、TV以上に釘付けになる我が子の姿を発見することができるはず。何を隠そう、我が子も人形劇大好きっ子で、毎度楽しみにしている演目です。お話は言わずと知れた名作なので、親も楽しめること請け合いですよ。

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