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鋼を自在に操る匠の技
竹中大工道具館『宮野鉄之助 -玉鋼を鍛えた鋸鍛冶-』神戸市中央区
手道具としての大工道具や職人の技を紹介する竹中大工道具館(神戸市中央区)で現在、兵庫県三木市の鋸鍛冶(のこぎりかじ)・二代目宮野鉄之助さんにスポットをあてた企画展『宮野鉄之助 -玉鋼を鍛えた鋸鍛冶-』が行われています。期間は12月13日まで。
同館では、唐招提寺(奈良県)の金堂の柱と組物や江戸時代中期の茶室・蓑庵(さあん)をモデルにした実物大模型、先史時代から近代までの大工道具など、映像や音声ガイドシステム、実際に触れることのできるハンズオン展示などを通じてものづくりの魅力を感じることができます。
今回の企画展では、日本古来のたたら製鉄で精錬された鋼・玉鋼(たまはがね)を使って鋸を作ることができた数少ない鋸鍛冶の一人として知られる二代目宮野鉄之助(1901~96)の技術や作品が紹介されています。
輸入鋼材の普及にともない、明治以降は次第に使われなくなっていった玉鋼を使用して戦後も鋸を作り続けたという鉄之助。そこには、刀鍛冶の家系に生まれ、身につけた刀匠の技術に裏打ちされた鋼を自在にあやつる匠の技があったといいます。会場では、その技術と作品の数々を見ることができるほか、期間中には伝承の技と日本の鋸の素晴らしさを学べるセミナー『三木の鋸鍛冶が語る 鋸の歴史から使い方まで』(11月22日)も開催されます。
なお、同館は新型コロナウイルス感染症拡大予防対策のため開館時間を午前・午後の二部制に分けるなどの取り組みを実施。部の間は館内の消毒作業や清掃のため一度閉館されるとのことですので、来館の際にはご注意を。
セミナー『三木の鋸鍛冶が語る 鋸の歴史から使い方まで』
開催日時 2020年11月22日(日)13:30~15:00
場所 神戸芸術センター会議室
(神戸市中央区熊内橋通7-1-13)
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料金 無料(竹中大工道具館入館の場合、別途入館料が必要)
参加方法 公式サイトから事前申し込みが必要
※応募者多数の場合は抽選
※受付は2020年10月31日(土)まで
詳細情報
- 開催期間
- 2020年10月10日(土)~12月13日(日)
- 時間
- 午前 9:30~12:00
午後 13:00~16:00
※入館は閉館の30分前まで - 場所
- 竹中大工道具館
(神戸市中央区熊内町7-5-1)
GoogleMapで探す - 入館料
- 一般500円、大高生300円、中学生以下無料、65歳以上200円(常設展観覧料を含む)
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)
- 問い合わせ
- 竹中大工道具館
TEL 078-242-0216
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