映画が、全てを狂わせる

映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』

　40年以上に及ぶキャリアを誇る映画監督テリー・ギリアムが、構想30年間の末に完成させたスペインの傑作古典小説「ドン・キホーテ」の映画化『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』が1月24日より公開される。

＜ストーリー＞仕事への情熱を失くしたCM監督のトビー（アダム・ドライバー）は、スペインの田舎で撮影中のある日、謎の男からDVDを手渡される。偶然か運命か、それはトビーが学生時代に監督し、賞に輝いた映画『ドン・キホーテを殺した男』だった。舞台となった村が近いと知ったトビーはバイクを飛ばす。しかし、そこには映画のせいで変わり果てた人々の姿が。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人は、自分は本物の騎士だと信じ込み、清楚な少女だったアンジェリカは女優になると村を出ていった。トビーのことを忠実な従者のサンチョだと思い込んだ老人は、無理やりトビーを引き連れて、大冒険の旅へと出発するが─。

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