再生医療の可能性や江戸時代の天文学など

科学を分かりやすく 専門家と自由に語らうサイエンスカフェ

　科学者・技術者などの専門家をゲストに招き、それぞれの分野について“カフェでおしゃべりをするように”自由に語り合うことができるイベント「サイエンスカフェ」が、伊丹市南野のラスタホールで定期開催されている。
　高度化・専門化する科学技術を身近に感じられるようにと2008年から始まった取り組みで、当初は年数回の実施だったが、好評を受け今では毎月のように行われるようになった。「授業ではないので、話しの全部が理解できなくても“おもしろそうだった・楽しかった・興味を持った”と言ってもらえれば成功」と運営スタッフ代表の片山実紀さんは笑顔を見せる。
　一方的に話を聞くだけの「講義」にならないように定員を毎回20名前後に絞り、ゲストを中心として放射線状に参加者の机を配置するなど工夫。最先端の研究分野について専門家の話を聞くと同時に、疑問や雑談など自由な会話が飛び交う空間が同イベントの醍醐味となる。
　テーマは化学・生物学・天文学・数学など幅広く、10月には関西学院大学の理工学部准教授・関由行さんとともに「多能性幹細胞を利用した再生医療・不妊治療の可能性と課題」について学べるほか、11月には映画『天地明察』でも取り上げられた「江戸時代の天文学」について大阪市立科学館の主任学芸員・嘉数次人さんが話す。応募受付は9月1日から、先着順で定員になり次第終了。

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