映画『ボーダー 二つの世界』

わたしは心を嗅ぎ分ける

 人並外れた嗅覚を持ちながらも醜い容貌のせいで孤独と疎外を強いられる女性税関職員が、不気味な男との出会いにより、己の人生を変えるような事件に巻き込まれていく様を描いた美しくも切ない北欧ミステリー『ボーダー 二つの世界』が10月25日より公開される。

 本作は、イラン系デンマーク人の新鋭アリ・ アッバシ監督と“スウェーデンのスティーヴン・キング”と称され『ぼくのエリ 200 歳の少女』の原作者ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが自身の原作を共同で脚本を手掛けた作品で、昨年のカンヌで最も話題となった。

<ストーリー>生まれつきの醜い容姿に悩まされ、孤独な人生を送る税関職員のティーナ(エヴァ・メランデル)は、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける特殊能力を持っていた。ある日、彼女は勤務中に奇妙な旅行者ヴォーレ(エーロ・ミロノフ)と出会う。ヴォーレを見て本能的に何かを感じたティーナは、後日、彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。ティーナは次第にヴォーレに惹かれていくが、彼にはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった―。

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