ラスト20分―極限を超えた体感。

映画『フリーソロ』

　“人類史上最大の挑戦”と呼ばれる前人未踏のクライミングの全貌を描いたドキュメンタリー映画『フリーソロ』が9月6日より公開される。

　地面から垂直に切り立った数百メートルもの高さの岩壁を、非常時の命綱となるロープや安全装置を一切使用することなく、おのれの手と足だけを頼りに登っていく「クライミング」。本作では、その中でも最も危険でもあるクライミング・スタイル“フリーソロ”の魅力を、余すところなくカメラに収める。アメリカ、イギリス、オーストラリアなどでドキュメンタリーとしては異例の“爆発的ヒット”を記録し全世界で45の賞にノミネートされ、本年度アカデミー賞® 長編ドキュメンタリー賞受賞をはじめ、20賞受賞の快挙を成し遂げた。

　本作でフリーソロに挑むのは、若きスーパースターのアレックス・オノルド。世界中を駆けめぐって幾多のビッグウォールを攻略してきた彼がカリフォルニア州のヨセミテ国立公園にそびえ立つ約975メートルの断崖絶壁エル・キャピタンに挑戦する。その高さはもとより、頂上へ向かう途中にいくつもの難所が待ち受けることからプロクライマーや登山ファンの間ではロープなしの登攀は絶対不可能と囁かれる中、果たしてアレックスはいかにしてその難攻不落の絶壁に立ち向かうのか…。

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