106歳になった今もなお新たな表現に挑戦し続ける

香雪美術館『篠田桃紅　とどめ得ぬもの　墨のいろ　心のかたち』　神戸市東灘区

　香雪美術館（神戸市東灘区）で8月1日から10月14日まで『篠田桃紅　とどめ得ぬもの　墨のいろ　心のかたち』が開催される。

　美術家・篠田桃紅は、文字の形にとらわれない水墨抽象画という独自のスタイルを確立し、106歳になった今もなお新たな表現に挑戦し続けている。同展では、篠田桃紅が日本の古典文学と書法を学び出発した初期の作品から、文字を離れて墨の色や線を追求し、独自の抽象表現を確立したニューヨークでの挑戦とその後、そして、余分なものを極限まで削ぎ落として新たな形に昇華し、一瞬の“心のかたち” を追求し続ける現在までの変遷を、約70点の作品と資料を通して辿る。

　また会期中の土曜・日曜・祝日には上映会「私の前に道はなかった 〜篠田桃紅105歳の軌跡〜」も行われる。

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