青年の若々しさ、苦悩、少女の不安などを瑞々しい感性で表現

丹波市立植野記念美術館開館25周年記念展『三代目 磯尾 柏里展ー明日を見つめてー』

　丹波市立植野記念美術館（丹波市氷上町）で7月20日から同館25周年を記念し、本年還暦を迎えた三代目磯尾柏里さんの個展『三代目 磯尾 柏里展ー明日を見つめてー』が開催される。8月25日まで。

　磯尾柏里さんは旧氷上郡柏原町（現丹波市）柏原本町で生まれ、健治（祖父・初代柏里）、健一（父・二代目柏里）、関口寛治（叔父）など彫刻家に囲まれて育ち、幼いころから祖父や父の仕事を目の当たりにしながら成長。金沢美術工芸大学時代には粘土で造形する塑造（そぞう）を学び、1983（昭和58）年卒業直後に日展と日彫展に初入選し、この際、二代目柏里と叔父の関口さんも同時に入選、周囲を驚かせたという逸話が残っているという。

　同展では、人体表現に打ち込み、青年の若々しさ、苦悩、少女の不安などを瑞々しい感性で表現しつつ、初代柏里の一徹さや厳しさをその内に秘めていると評される三代目磯尾柏里40年間にわたる創作活動の歩みが紹介される。

　そのほか、期間中はギャラリートークやワークショップ、美術鑑賞ツアーが実施予定。

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