歴史や風土によって育まれた食文化を伝え紡ぐ

城崎温泉の老舗旅館がレストラン・ストア・サロンを備えた『さんぽう西村屋 本店』オープン

　城崎温泉にある創業150余年の老舗旅館・西村屋本館（豊岡市城崎町湯島）が4月3日、すぐ隣の地に『さんぽう西村屋 本店』をオープンする。

　江戸安政年間に創業し、長年この地で多くの観光客を迎える西村屋が、“西村屋のおもてなし精神”を礎石として、歴史や風土によって育まれた食文化を発信する新施設を誕生させる。吹き抜けの店舗中央に囲炉裏を据えた和食レストラン「さんぽう ダイニング」では、目の前で料理人が調理するライブ感溢れるスタイルで料理を提供。ブランド和牛のルーツと言われる但馬牛や、地元で水揚げされる松葉カニをはじめとする但馬の食材を取り入れ、可能な限り地域生産者の“顔が見える”素材にこだわる。おまかせコースを中心に季節のアラカルトを展開し、年々需要の高まりをみせるグルテンフリーの精進食材のコース料理（ヴィーガン対応）も用意するという。

　また、食品から工芸品に至るまで地元産で取り揃えたギフトストア「さんぽう ギフト」も併設。スライスした但馬牛を但馬の老舗醤油蔵、大徳醤油で煮た「但馬牛しぐれ煮」、紅ずわい蟹に朝倉山椒の風味を効かせた「朝倉山椒と紅ずわい 蟹山椒」などの“ご飯のお供”、本店限定の但馬の生姜を使った新作パウンドケーキ、出石焼のオリジナル食器など旅の思い出やお土産に最適な品々がずらりと並ぶ。さらに、2階には「さんぽう サロン」を開設し、外湯めぐりの合間に手紙をしたためることができるレターラウンジ、但馬の美しい風景を収めたフォトギャラリー、軽食が味わえるスナックブッフェが展開される。

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