春の訪れを告げる奇祭

『お走り祭り』　養父市

　約1800年前から行われているとされ、養父市の無形民俗文化財に指定される『お走り祭り』が4月14日と15日に開催される。養父神社から斎（いつき）神社にかけて神輿が練り歩く同市の奇祭として知られ、「お走りさん」の愛称で地元住民らに親しまれている。

　参加者は重さ約150キロの神輿を担ぎ、養父神社から「ハットウヨゴザルカ」の勇ましい掛け声とともに街中を練り歩き、片道約20キロの斎神社を2日間かけて往復する。中でも首まで浸かりながら激流の大屋川を渡る「川渡御（かわとぎょ）」は勇壮果敢といわれ人気が高く、毎年多くの見物人が集まるという。重厚な神輿が勢いよくぶつかり合う「練り合わせ」も見もの。

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