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狂おしき“美”の原点

『利休にたずねよ』

 雷鳴がとどろく雨嵐の早朝、3千もの兵に取り囲まれた利休屋敷。太閤・豊臣秀吉(大森南朋)の命により、今まさに希代の茶人・千利休(市川海老蔵)は自らの腹に刃を立てようとしていた。死に向かう夫に対して妻・宗恩(中谷美紀)がたずねる。「あなた様にはずっと想い人がいらっしゃったのでは…」その言葉が、利休の胸中に秘められた、遠い時代の記憶を蘇らせていく。

 かつて利休は織田信長(伊勢谷友介)の茶頭として仕えていた。信長にまで「美は私が決めること」と豪語する彼の絶対的な美意識は、やがて信長家臣の秀吉をも虜にする。信長の死後、天下統一を果たした秀吉の庇護のもと、“天下一の宗匠”として名を馳せる利休。しかし、その名声はしだいに秀吉の心に渦巻く“むさぼり”に火をつける。愛する者を奪われ、立場が危ぶまれていく利休。「残るあやつの大事なもの…」利休がひた隠しにする、彼に美を教えた“何か”。秀吉が執拗に追い求めるその秘密は、青年時代の利休の記憶に隠されていた。

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詳細情報

タイトル
『利休にたずねよ』
公開日
12月7日(土)
監督
田中光敏
出演
市川海老蔵 中谷美紀/市川團十郎(特別出演)/伊勢谷友介 大森南朋 
原作
山本兼一「利休にたずねよ」(PHP文芸文庫)
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Kiss PRESS編集部

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