西宮えびす名物「福男選び」が今年も

西宮神社の『十日えびす』　西宮市

　商売繁盛の神様として全国に知られる“えべっさん”の総本社・西宮神社（西宮市社家町）で、1月10日の「本えびす」を中心に、9日から11日までの3日間『十日えびす』が開催される。毎年100万人以上が訪れるという阪神間最大のイベント。

　祭りは、前日8日の「招福大マグロ」の奉納により準備が整い、9日には有馬温泉から名湯・金泉が奉納される「献湯式」や「宵宮祭」、10日には「十日えびす大祭」などが行われる。中でも注目を集めるのは、表大門（通称 赤門）から230メートル離れた本殿へ走り参りする「開門神事 福男選び」。表大門が開くと同時に数千人の参加者が一斉に走り出し、一番福を目指して競うこの神事は、西宮えびす独特の神事として江戸時代頃に起こったといわれている。上位3人には認定証や副賞が授与され、その年の“福男”として認定。その後、福男3人による鏡開きで参拝者に御神酒が振舞われるほか、先着5千人に「開門神事参拝之証」が授与される。

　1万2千坪の境内には、名物の縁起物を販売する吉兆店や露店など約600店が展開。9日の「宵えびす」から11日の「残り福」まで、福を求める参拝者で大いに賑わう。

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