阪神間モダニズムを象徴する大邸宅を無料公開

「旧乾邸」で特別観覧を実施　神戸市東灘区

　昭和初期に建築され、神戸市指定有形文化財と指定名勝に認定されている「旧乾邸」（神戸市東灘区）の特別観覧が11月1日から6日までの期間限定で行われる。観覧には事前予約が必要、受付期間は10月23日から26日まで。

　旧乾邸は、昭和11（1936）年頃、乾汽船株式会社を設立した乾新治さんの自宅として旧住吉村（現在の東灘区の一部）の山麓部に建築された。設計は建築の名手として名を馳せた渡邊節さんが手がけ、洋風を基調としながら巧みに和洋を折衷したデザインで、渡邊さんの代表作とも言われている。阪神間モダニズムを象徴する大邸宅の風格が伝わる主屋や土蔵、当時の姿を残す貴重な庭園など、普段は公開されていない施設内部を見学できる。

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