1999年に大阪で結成し、今年20周年を迎えたET-KING。「歌は手紙」というリーダーいときんさん 、メンバー・TENNさんの想いを胸に、“皆”にあてた手紙をメロディーに乗せて届けている。9月にはベストアルバム『20th Anniversary ALL TIME BEST -Journey-』をリリース。新曲や初収録曲も収められた今作に込めた想いについて、コシバKENさんとBUCCIさんに話を聞いた。
名刺代わりになるアルバム
―結成20周年、おめでとうございます!9月にベストアルバム『20th Anniversary ALL TIME BEST -Journey-』が発売されました。タイトルの「Journey」に込めた想いを教えてください。
コシバ はじめは「シングルコレクション」とか「ベストアルバム」というタイトルしか考えていなかったんですけど、メンバーのKLUTCHが「Journeyってどないかな?」って提案をしてくれたんです。僕らはおかげさまで20年という時を歩んでこられましたが、これからまだまだET-KINGの人生…つまり「旅」は続いていくので、皆が納得してこのタイトルに決まりました。
―では、「ET-KING」という旅のどの地点に今はいらっしゃると思いますか?
BUCCI リュックサックに荷物を詰めているところですね。
コシバ 20年も経って、まだそこ!?
BUCCI まだ詰め終わってもいない(笑)。一度山を登りかけたけど、やっぱり一旦戻って新たな装備を準備している。この20年で得たものをいっぱい詰め込んで、新たな旅に出ようとしている…そんな時期だと思います。
―3枚組・全38曲という聴き応え十分な内容ですが、選曲のポイントは?
コシバ ずっと応援してくれている皆さんにはもちろんですが、初めてET-KINGを聴いてくださる方にも親しんでもらいやすい内容になっています。
BUCCI 名刺代わりになるようなアルバムになったと思います。
―新曲やCD初収録となる曲も収められていますね。
コシバ そうなんです。新曲が4曲、メンバー7人でレコーディングした完全未発表曲「A.B.C」「さくらんボーイズ」も。この2曲は配信もしないしラジオなどでもオンエアしないので、CDでしか聴けません。ぜひ手に取って「ET-KINGっておもろいやつらやな~」と思ってもらえたら嬉しいです。
―CDを手に取ってじっくり聴くことで、このアルバムの全貌やET-KINGの20年の歴史が初めてわかるという。
コシバ そういうことです。「ET-KINGって懐かしいな」と思っている方にもぜひ聴いてもらいたい。昔は「懐かしいって何やねん!今もバリバリやってますけど!?」と思っていた時期もあったんですけど(笑)、今はそうやって懐かしんでもらえるアーティストになれたこと、今も続けられていることがすごく誇らしいですね。「あの時キュンキュンしていたラブソング、今のライブで聴いてみて!」と言いたい。皆さんも僕らも同じだけ年を重ねていますし、昔の曲を今聞くと感じ方が変わって楽しめると思います。