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舞台『ピカソとアインシュタイン ~星降る夜の奇跡~』より三浦翔平にインタビュー

20世紀のアイコンであり世界を変えた2人、画家ピカソと物理学者アインシュタイン。同時代を生きながらも実際には会うことのなかった2人がもし出会っていたら…という架空の物語で展開する舞台『ピカソとアインシュタイン ~星降る夜の奇跡~』が上演される。パリ・モンマルトルに現存するバー“ラパン・アジール”を舞台に、才能、閃き、恋、友情、嫉妬、未来への予見など、そこに集う魅力的な人々の人間模様を奇想天外に描いたファンタジック・コメディ。若かりしピカソ、そして物語のカギを握る人物“未来から訪問者”の2役を演じる三浦翔平さんに本作にかけた想いを聞いた。

―戯曲の作者はアメリカの映画俳優でコメディアンのスティーヴ・マーティン。1993年の初演(シカゴ)から今でもアメリカでは毎年上演されるほど多くの人々に愛されている作品ということですが、オファーを受けた時の心境は?
前回出演した劇団☆新感線の「髑髏城の七人」という舞台は、全く違う立ち回りが多くて派手な舞台だったんですけど、今回はアクションもない会話劇。3作品目の舞台でストレートプレイ(歌唱を含まない演劇)は初めてなので不安だったんですけど、役者として糧になる作品だと思ったので、お話をいただいたときは二つ返事でした。演出家のランダル・アーニーさんは「実際に衣裳を着て立てば何の心配もいらない」と言ってくださっているので心強いです。

すぐに台本を閉じました(笑)
一つずつ解き明かしながら 進んでいく感じ 

―はじめに台本を読んでみていかがでしたか?
…すぐに台本を閉じました(笑)。わからないことだらけで、一通り読んで、とりあえず1回なかったことにしようと(笑)。20回、30回読んでもわからなくて理解できるようになるまで相当苦労しました。例えば「わからないということは俺らだけがわかっていればいい。ニワトリだって道路を歩くだろ?それと一緒だよ」みたいなセリフがあって、最初読んだ時は「…どういうこと?」って(笑)。「やらずにはいられないことってあるよね」っていうことが言いたいセリフなんですけどよくわからないじゃないですか。ランディさん(=演出家のランダル・アーニー)に聞くと、アメリカでは街でニワトリが普通に歩いているからそういう例えに使われるのだと。それを日本でも通じるように「わからないということは俺らだけがわかっていればいい。カルガモだって引っ越すだろ?」というセリフに変わりました。そういう日本では一般的ではない表現がたくさん散りばめられていて、一つずつ解き明かしながら進んでいく感じでした。理解すると面白いんですけど最初は「はい?」って感じでしたね(笑)。今回の台本は1人でぶつぶつ言っているだけじゃ本当に頭に入らなくて、役者仲間に一緒にやってもらったりもして。稽古前のワークショップで皆でやっていくうちにだんだん頭に入るようになりました。皆もやっぱり「最初は全然わからなかった」って言っていましたね(笑)。

―本作は、ピカソ(R:岡本健一/B:三浦翔平)、アインシュタイン(R:川平慈英/B:村井良大)、シュメンディマン(R:村井良大/B:川平慈英)、未来からの訪問者(R:三浦翔平/B:岡本健一)という4つの役を4人でローテーションした、ROSEとBLUEの2バージョンで展開するという珍しい試みで上演されます。
どちらの役の稽古もしなくてはいけないので、稽古は1ヶ月半ですが実際には1つの役に対しての稽古時間が半分になってしまう。ピカソの役は僕と(岡本)健一さんが演じるのですが、自分にない発想や動きを見て「いいな」と思ったところは取り入れるようにしています。ランディさんが結構細かく演出してくれるので基本的には変わらないんですけど、やっぱり同じことやっても役者が違えば全く同じにはならないので、どちらのピカソも観て欲しいなぁと思います(笑)。健一さんには「翔平がやるピカソは翔平にしかできないんだからもっと自信を持って、ガンガンいっちゃえ!」って言っていただきました。

―稽古はどんな雰囲気ですか?
今回のカンパニーは川平さんを筆頭にとても和気あいあいと仲良く、でも締めるときは締める。ランディさん自身が役者をやっているので、役者よりの演出というか、やりやすい環境づくりをしてくれています。前回上演されたのが19年前なので世界の情勢も変わっていますし、読み合わせの時には「今(現代)はこんな言い方はしないよね」など、自分のセリフ以外でも気になったことがあるとその都度皆で話し合いました。翻訳の方に僕らの気持ちを伝えてスティーヴ・マーティン(戯曲の作者)の意図に合わない部分はまた皆で話し合ってというのを何回もやっています。

―戯曲の作者はアメリカの映画俳優でコメディアンのスティーヴ・マーティン。1993年の初演(シカゴ)から今でもアメリカでは毎年上演されるほど多くの人々に愛されている作品ということですが、オファーを受けた時の心境は?
前回出演した劇団☆新感線の「髑髏城の七人」という舞台は、全く違う立ち回りが多くて派手な舞台だったんですけど、今回はアクションもない会話劇。3作品目の舞台でストレートプレイ(歌唱を含まない演劇)は初めてなので不安だったんですけど、役者として糧になる作品だと思ったので、お話をいただいたときは二つ返事でした。演出家のランダル・アーニーさんは「実際に衣裳を着て立てば何の心配もいらない」と言ってくださっているので心強いです。

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天才画家・ピカソになる前、
その瞬間を描いています 

―役づくりのためにヨーロッパ旅行にも出かけられたとか?
台本を去年12月にもらって読み始めたけど「わからない!」となって年末年始は海外でゆっくりして(笑)、日本に帰ってきてからまた読み始めたけど本当に訳わからなくて。実在の人物を演じる時はまずその人物について知ることから役づくりを始めるので、タイミングよく3週間くらい休みができた時に「よし、ピカソを見に行こう!」と台本を持ってスペインとパリに行きました。今回の舞台でピカソとアインシュタインが出会う場所として描かれているパリのキャバレー「ラパン・アジール」にも行って。そのお店にいた酔っ払いのお客さんに「俺、ピカソを演じるんだ」と言ったら「すげぇ!」って言われました(笑)。その他にもピカソにゆかりのあるいろいろな場所を訪れて、今までちょっと気難しそうな芸術家という印象だったのが変わり、役柄に愛着が持てるようになりました。

―「20代のピカソは様々な悩みを抱えていたと知れたことが、この旅行での大きな収穫だった」と語られていました。
舞台ではどうしようもない苛立ちや葛藤に苦しむピカソが描かれ、終盤でピカソにとってバラ色の時代に変わっていくんです。皆さんが思い浮かべるあの芸術的な絵、代表作「アヴィニョンの娘たち」を描く天才画家・ピカソになる前、その瞬間を描いています。元々人物画や風景画がものすごく上手かったピカソが、心の中にいろいろな悩みを抱え、青を基調にしたどんよりとした絵を描くようになる。舞台中にも「技術は努力しないと身につかない」というセリフがあるんですけど、天才的な発想に技術が追いつかず思い通りの絵が描けないで苦しんでいたんですよね。この舞台では、世の中的にはまだ有名ではないのに「僕は天才だ。僕ピカソだよ?知らないの!?」と絵に対する情熱がすごいピカソが、アインシュタインに出会い、“未来からの訪問者”がやってきた時にどう変わるのか…という物語です。画風・感情が目まぐるしく変わっていくピカソを演じます。

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