ラインの館
外壁の“横線”が美しい「ラインの館」
4年ぶりに開館
神戸の観光名所として知られる神戸北野異人館。明治以来、洋風建築と和風建築が混在する独特な街並みを形成し、神戸市では約40棟の建築物が伝統的建造物に認定されている。その一つで2015年より耐震対策・保存修理工事のため休館していた「ラインの館」が4月22日にリニューアルオープン(入館無料)。
クリーム色の外壁に映える赤茶色が印象的な大正初期の建築で、門をくぐれば楓など緑が広がる庭園と一体になった憩の空間が広がる。名称の由来にもなった横長の板(下見板)が水平に貼られた美しい外壁、列柱が並び洋館らしいクラシカルな印象を与えるベランダ、左右まで見渡せる出窓、1・2階の境目につけた飾り「軒蛇腹」などが特徴とされる。
1階では散策マップや見どころ案内、2階では北野町・山本通の歴史をパネル展示やマッピング映像でわかりやすく紹介。阪神・淡路大震災での被災した建物やラインの館の修理工事についても知ることができる。
館内には撮影スポットや神戸土産を多彩に揃えた売店も設置。
名称 | 神戸市認定伝統的建造物 ラインの館(旧ドレウェル邸) |
住所 | 神戸市中央区北野町2-10-24 |
開館時間 | 9:00~18:00(最終入館17:45) |
定休日 | 6、2月の第3木曜定休(祝日の場合翌日) |
公式サイト | https://www.kobe-kazamidori.com/rhine/ |
撮影:秀村安奈
取材・文:木下あづさ