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映画『ビブリア古書堂の事件手帖』より黒木華、三島有紀子監督にインタビュー

—映画オリジナルとして栞子の成長を描きたかったとか。
監督 金田一耕助やシャーロックホームズもそうですが、探偵ものというのは主人公のベースは変わらないというのが一般的。作品としてはそれが面白いと思うのですが、1本の映画となった時に、栞子がこの物語の中でどう変化するのかというのをちゃんと描くことこそが主役として存在できて、栞子がもっと魅力的になるのではないかと思ったんです。大輔をはじめ、いろんな人と出会うことで化学反応を起こしながら、最終的に栞子が一番大切にしているものを捨ててでも相手を想って行動できるところまで描くことができればと。やはり原作ファンもたくさんいらっしゃるので悩みましたが、原作者の三上さんも了承してくださいました。出来上がった作品を三上さんに観ていただいたのですが、とても気に入ってくださったので安心しました。

一番大事なのは栞子が大輔と一緒に過ごす時間の中で何を感じたのか

—もう一つのテーマとして描かれた栞子の成長ですが、物語が進んでいく中で、栞子の心境の変化はどのように捉えながら演じていましたか?
黒木 頭で計算しながら演じるということよりかは、お芝居をしながら感じたままに演じていました。大輔と栞子とはベクトルの違うピュアさがあって、野村さん自身もすごく素直にお芝居をされていたので、その大輔の行動1つひとつにこちらも素直に反応していくという感じでした。シンプルに受け取ったり感じるということを大切にしながら演じましたし、一番大事なのは栞子が大輔と一緒に過ごす時間の中で何を感じたのかというのを考えることだと思っていました。妹の存在もそうですが、栞子を成長させてくれたのは、やはり欠けている部分を埋めてくれた大輔の存在が一番大きくて、その存在を受け入れていくということによって成長できたんじゃないかなと思います。今回野村さんとご一緒するのは初めてでしたが、撮影が進むにつれて仲良くなれましたし、現実とお芝居がシンクロする部分があって一緒にお芝居をしていて楽しかったです。
監督 栞子は自分の守っているテリトリーの中で生きている人だから、基本的に受け身。大輔が常に栞子に投げて、それに反応して返しているという感じでしたね。

関西弁の2人に親近感
撮影中にキャストと飲みに行くのは今回が初めて

—監督、主演のお2人ともに関西ご出身ですが、撮影中にお互いに「関西人っぽいな」と感じられた瞬間はありましたか?
黒木 三島さんと野村さんは結構関西ノリでしたよね?
監督 なんか自分は違うみたいに(笑)!
黒木 本番前に三島さんが「大輔、ちょっと可愛くね」と言うと、野村さんが「おっけ!おっけ!」って返事をしたり、野村さんがおちゃらけたことを言うと三島さんが「聞こえへん」ってあしらったり(笑)、お2人は時々姉弟みたいな瞬間がありました。もちろん人にもよりますが、関西人って空気を読みながら相手の懐に入るのが上手い人が多いなと思っていて、それをお2人は自然にやられていました。三島さんも野村さんも、人にすごく興味がある方ですよね。お2人のやりとりを端から見ていて面白かったです。
監督 黒木さんもお酒を飲むと関西弁になっていましたよね。基本、馴れ合いにならないようにするために役者さんとは距離を持って接するようにしているので、撮影中に一緒に飲みに行くことはないのですが、今回初めて行きました。関西弁の2人に親近感が沸いたからなのか、珍しく「飲みに行きたいな」と思いましたね。絵に描いたような関西人でスルッと人の心の中に入ってくる野村さんの存在が大きかったんだと思います(笑)。
黒木 初めてだったんですね!嬉しいです。関西人として元々持っているものというか波長が合う感じが楽しかったです。

—サザンオールスターズが本作のために書き下ろした主題歌「北鎌倉の思い出」。リードボーカル原さんの歌声が、物語の最後に優しく寄り添うナンバーですね。
黒木 物語がぎゅっと詰まった歌詞で、観終わったあとにエンドロールで流れてくると風が吹くというか、作品を包み込んでくれます。

—時を越えて人の想いが繋がっていく、ロマンあふれる本作。これからご覧になる方に一言お願いします。
黒木 映画オリジナルの部分もありますが、原作を大事に考えられた脚本です。原作ファンの方も読んだことのない方にも観ていただきたいです。栞子が本に込められた想いを紐解いていく様子をハラハラしながら観ていただけると思います。
監督 本作は、大輔が亡き祖母の遺品である古書を手にしたことから物語が始まりますが、自分は、亡くなった方がいろんな形で今生きている人に想いを伝えてくれていると信じています。そんな奇跡的な瞬間を描きたいと思ってこの映画を撮ったので、ぜひその瞬間を一緒に感じていただいて、ご自身の大切な人の想いにも寄り添っていただければ嬉しいです。

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