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ミュージカル『レベッカ』より乃木坂46・桜井玲香にインタビュー

2008年にシアタークリエ・オープニングシリーズのミュージカル公演第1弾として開幕した『レベッカ』。2010年には大劇場バージョンとして東京・名古屋・大阪で上演され、初演から10年が経った今年、装いも新たに3度目の日本版公演が決定した。本作は、妻レベッカの死を引きずる上流紳士・マキシムと、新しい妻となってマキシムを支える“わたし”、レベッカ亡き後も彼女を崇拝する家政婦頭・ダンヴァース夫人の3人をめぐる関係を描いたロマンティック・ミステリー。今回から新たなキャストとして物語の核を担う“わたし”役にトリプルキャストで挑む、乃木坂46のキャプテン・桜井玲香さんに意気込みを伺った。

―初演では約3か月の全日程が完売となるほど人気を得た本作ですが、出演が決まった今の心境を教えてください。
オーディションでは全く手応えを感じられなかったので、出演が決まった時は正直驚きました。東宝ミュージカルに出演させていただくのも初めてですし、技術的にはまだまだなので、本番までの成長も期待して選んでくださったのだと思います。最初に脚本を読んだ時は深くて暗い話なのかなと思ったんですが、初演の資料を見てみると衣裳も華やかですし、柔らかい曲調の音楽と合わさって脚本より明るい印象を受けました。今回はどんな『レベッカ』になるのか楽しみですね。

―乃木坂46では、生田絵梨花さんも舞台などで女優として活躍されていますよね。
いくちゃん(生田さん)には今回のオーディションを受ける前から相談していて、出演が決まったことを伝えた時もとても喜んでくれました。「私もまだまだだけど、何かあったらいつでも言ってね」って言ってくれていて、心強い味方です。

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―アイドルと女優の仕事、それぞれ意識していることは?
アイドルは常に笑顔でキラキラした姿で皆の憧れの存在でいるものだと思っています。お芝居になると負の感情や人間の嫌な部分を表現しないといけない場面もありますし、アイドルの時には見せないような表情も出しています。自分の全てを開放できるという意味では、お芝居の方がリラックスして出来ているのかもしれません。舞台ではなぜか悪役とか闇を抱えているような役をいただくことが多いので(笑)、観に来てくださったファンの方には毎回びっくりされますね。

―今回より登場する“わたし”は重要な役どころとなります。

“わたし”は純粋で可憐で強くて、まさに憧れの女性。私は小さい頃から強い女性に惹かれるところがあり、ディズニーでも煌びやかなプリンセスより、ポカホンタスやムーランなど困難に立ち向かっていくような強い女性に憧れていました。大塚千弘さん、平野綾さんとトリプルキャストだと聞いた時は「こんなすごい方と同じ役を演じるなんて…」と不安が大きかったんですが、これから稽古をしていく中で、お2人からたくさんのことを学ばせていただけると思うと、とてもありがたいなと感じています。いろんなものを吸収しつつ、自分の個性も反映できればいいなと思っています。ポスター用のビジュアル撮影もしたんですけど、金髪のショートヘアは今までにしたことがないので、とても新鮮でした。

—桜井さんの個性として出していきたい部分はありますか?
女優お2人の中に普段アイドルをやっている私が入るので、いい意味でも悪い意味でもアイドル要素は拭えないのかなと思っていて。普段やっている歌を武器として使うなど、役へのアプローチの仕方が違う形で出せるんじゃないかなと思っています。透き通った声で綺麗に歌うような役柄は初めてなのですが、セリフみたいに歌えるように本番までに頑張って練習したいです。一番年下で少し背伸びした演技をしないといけないかなと思いつつ、経験値の違いから幼さがどうしても出てしまうと思うので、そこがいい具合にスパイスになったらいいですね。

—登場人物の心理を幻想的な旋律で綴る楽曲も見所となり、数々の名曲が披露されるとのことですが。
私の印象に残っているのはダンヴァース夫人の「レベッカ」。力強い歌詞で怖いはずなのにメロディが儚くて美しくて、一度聴くと耳に残るような楽曲です。初演の資料を見た後に調べてサウンドトラックのCDも聴きました。今回の舞台は“わたし”の歌から始まるのですが、とても緊張しやすいタイプなので歌い出しの第一声を堂々と歌えるのか…。ライブの進行や締めのコメントもそうですが、ライブ前に円陣を組んでかけ声を言う時ですら顔が真っ赤になるんです。前回の舞台では、本番前にずっと「どうしよう、どうしよう」って言っていたら、共演者のはいだしょうこさんが「大丈夫!玲香、大丈夫だから!」って励ましてくださいました。今回のミュージカルも本番はめちゃくちゃ緊張するんだろうなぁ…。

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