―カルメンを演じられる花總（はなふさ）まりさんの印象を教えてください。
この作品ではポスター撮影の時しかお会いできていないんですけど、花總さんが出演されていたミュージカル『レディ・ベス』を観に行かせていただきました。めちゃめちゃ透明感がありましたね。お芝居されているところしか観たことがなかったので完璧な印象を持っていたんですけど、カーテンコールでお話されている雰囲気がふわっとしていて、お芝居とのギャップにすごく驚きました。カルメンではまた全然違った役柄になるので、それを同じ現場で観られるのはとても楽しみですね。

―愛の深さ故に罪を犯してしまうほど、カルメンに溺れていくホセの愛し方を松下さんはどう思われますか？
それぐらい人を愛せるってすごいことですよね。破滅に向かっているのに止められない、その矛盾がとても人間らしくて素敵だなと思います。ホセは極端だけど、理解できなくはない。一度踏み込んでしまったら止められないものだと思うので、それが破滅に向かっていようと前に進むしかないのかな。そこで抑えられるのであれば、それはそこまでの気持ちというか…。

―松下さんの恋愛観と比べるといかがですか？
共感できるって言ってしまうと、人間性をちょっと疑われますよね（笑）。どちらかというと僕も追いかけたいタイプなので、分からなくはない、ただちょっとホセは狂気すぎますよね（笑）。

「ちゃんと貯金した方がいいよ」
って言ってくれる人がいい（笑）

―松下さんは、どんな女性に惹かれますか？
普通の感覚を持っている女性が素敵だなと思います。「ちゃんと貯金した方がいいよ」 とか言ってくれる人（笑）。わがままを言うと、自分がずっと子どもでいたいんですよね。自分が普通とかけ離れてしまっていると思うので、一般的な感覚を持っている人がいてくれないと子どもでいられないじゃないですか。一緒にバカはしたいけど、二人ともちゃんとしていなかったらそれこそ破滅に向かうことになるので（笑）、それをフォローしてくれる人がいいですね。