谷崎の感性の母胎ともなった幼き日々とその郷愁をクローズアップ

特設展示『潤一郎、郷愁の幼き日々』芦屋市谷崎潤一郎記念館

　芦屋市谷崎潤一郎記念館（芦屋市伊勢町）で現在、特設展示『潤一郎、郷愁の幼き日々』が開催されている。期間は9月4日まで。

　東京・日本橋の富裕な商家に生まれた谷崎潤一郎は、何不自由ない暮らしと美人の誉れ高い母に恵まれ、幸せな幼年時代を過ごした。幼年期の甘美な思い出は晩年まで谷崎の文学の底流をなしたとされる。

　同展では、5歳の頃の珍しい写真や母・関の写真、夢の中の母を描いた「瘋癲老人日記」の棟方志功による挿絵原画など約100点を展示。生誕130年のこの夏、谷崎文学を育んだ懐かしい日々に触れることができる。

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