えびす様の総本社・西宮神社の秋祭り

西宮神社『西宮まつり』西宮市

　西宮神社（西宮市）と周辺地域で9月21日から23日に『西宮まつり』が開催される。

　同神社は福の神として崇敬されているえびすさまを祀る約3500社の神社の総本社として知られ、地元では「西宮のえべっさん」と呼ばれ親しまれている。同まつりは21日の宵宮祭（よいみやさい）、22日の例祭、23日の渡御祭（とぎょさい）の3日間にわたって行われる。宵宮祭は最も重要とされる例祭の前日に行われる小祭で、踊りや太鼓、恒例のえびす大喜利などを楽しめる奉納演芸会も開催。

　例祭の日には、約250人もの子どもたちが彩り豊かな装束を身にまとい無病息災を祈って街を歩く「稚児行列」や、子どもたち自らが作成した約30基の「子供みこし」が祭りをさらに活気付ける。3日目の渡御祭はかつてえびす様の御神像が漁師の網にかかり、持ち帰ったのちに西宮神社に祀ったという「御鎮座伝説」に由来するもので、みこしを乗せた御座船を中心とした船団が西宮の海を巡幸し海上安全を祈願する「かざまつり」が斎行され、神戸の和田岬で御旅所祭・産宮参りなど、様々な儀式が厳かに遂行される。

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