共に生きた時間に一生分の輝きがあった。

映画『天国でまた会おう』

　新作を発表するたびに世界中でベストセラーを記録しているピエール・ルメートルの、意欲的な異色作として高く評価されている同名作を映画化した『天国でまた会おう』が3月1日より公開される。戦場で死にかけた年の離れた二人が国を相手に一儲けしようと企てた詐欺、その裏に秘められた感動の物語が描かれる。

＜ストーリー＞1918年、休戦目前の西部戦線。エドゥアール（ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート）は、生き埋めにされたアルベール（アルベール・デュポンテル）を救った時に顔に重傷を負ってしまう。パリに戻った二人を待っていたのは、戦没者は称えるが帰還兵には冷たい世間。職も恋人も失った小心者のアルベールと、生還を家族にひた隠しにするエドゥアール。二人の前に声を失ったエドゥアールの想いを“通訳”する少女が現れる。一度は負けた人生を巻き返すため、彼らは国を相手にひと儲けする大胆な詐欺を企てる。しかし、そこには隠された本当の目的があった─。

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