この夏が、いつまでも続くような気がした

映画『きみの鳥はうたえる』元町映画館で上映

　佐藤泰志の原作をもとに、若手実力派俳優と新鋭監督がつくりだした青春映画『きみの鳥はうたえる』が元町映画館（神戸市中央区）で9月22日から10月12日まで上映される。初日には三宅唱監督による舞台挨拶を実施予定。

＜ストーリー＞函館郊外の書店で働く「僕」（柄本佑）は、失業中の静雄（染谷将太）と小さなアパートで共同生活を送っていた。ある日、「僕」は同じ書店で働く佐知子（石橋静河）とふとしたきっかけで関係をもつ。彼女は店長の島田（萩原聖人）とも抜き差しならない関係にあるようだが、その日から毎晩のようにアパートへ遊びに来るようになる。そうして始まった「僕」、佐知子、静雄の共同生活。夏の間、3人は毎晩のように酒を飲み、クラブへ出かけ、ビリヤードをする日々を繰り返していた。佐知子と恋人同士のようにふるまいながらも、お互いを束縛せず、静雄とふたりで出かけることを勧める「僕」。そんなひと夏が終わろうとしている頃、静雄が3人でキャンプに行こうと言い出す。しかし「僕」は、その誘いを断る。2人きりのキャンプで次第に気持ちが近づく静雄と佐知子。そして、函館でじっと暑さに耐える「僕」。3人の幸福な日々も終わりの気配を見せていた…。

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