観る者を途方もない結末へと連れ去るクライム・サスペンス

映画『スリー・ビルボード』

　各々の大切なものを守るために予想外の道へと外れていく大人たちを、ダークなユーモアを交え熱く切なく描いたクライム・サスペンス『スリー・ビルボード』が2月1日より公開される。

＜ストーリー＞アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。さびれた道路に立ち並ぶ3枚の広告看板に、ある日突然メッセージが現れる。それは、7カ月前に娘を殺されたミルドレッド・ヘイズ（フランシス・マクドーマンド）が、一向に進展しない捜査に腹を立て、広告社と契約を交わして出した広告だった。そして、ミルドレッドは追い打ちをかけるように、テレビのニュース番組の取材に犯罪を放置している責任は署長のウィロビー（ウディ・ハレルソン）にあると答える。署長を敬愛する部下や町の人々に脅されても一歩も引かないミルドレッドは、警察を追い詰めて捜査を進展させるはずが、孤立無援となっていく。そして、この広告騒ぎに関わった人々を巻き込む不穏な事件が次々と起こり始め、やがて新たな容疑者が現れる―。

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