世界は終わるのかもしれない。それでも、一緒に生きたい。

映画『散歩する侵略者』

　黒沢清監督が劇作家・前川知大氏率いる劇団「イキウメ」の人気舞台を映画化した『散歩する侵略者』が9月9日より公開される。その人が大切にしている概念を奪うという“侵略者”に乗っ取られた夫と夫の異変に戸惑いながらも夫婦の再生のために奔走する妻を描く、切ない愛の物語。

＜ストーリー＞不仲だった夫・加瀬真治（松田龍平）が数日間の行方不明の後、まるで別人のようになって帰ってきた。妻の鳴海（長澤まさみ）は、急に穏やかで優しくなった夫に戸惑っていた。 真治は会社を辞め、毎日散歩に出かけていく。いったい何をしているのか…。その頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発。事件を取材していたジャーナリストの桜井（長谷川博己）は、謎の若者・天野（高杉真宙）と一緒に、事件の鍵を握る女子高校生・立花あきら（恒松祐里）の行方を探していた。やがて、町は静かに不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動いていく。“地球を侵略しに来た”真治から衝撃の告白を受ける鳴海。当たり前の日常は、ある日突然終わりを告げる—。

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