恋の歓びと哀しみを料紙や帯に

『「万葉の恋」展 藤田朱雀（すざく）･松本艸風（そうふう）』　芦屋市谷崎潤一郎記念館

　芦屋市谷崎潤一郎記念館（芦屋市伊勢町）で7月1日から30日まで、『「万葉の恋」展 藤田朱雀（すざく）･松本艸風（そうふう）』が開催される。

　古代人のこころを今に伝える「万葉集」から代表的な恋の歌を選び、料紙や帯などに散らし書きした書と篆刻（てんこく）の作品展。流麗な仮名文字を専門とする書家で、『万葉の四季―和歌を学び、書を楽しむ』などの著書のある武庫川女子大学教授の藤田朱雀さんと、篆刻で活躍中の松本艸風さんによるコラボレーションにより、古代人の恋の歓びと哀しみにふれることができる。また7月2日には、藤田さんと松本さんが作品を制作する様子を披露するほか、『万葉の恋―和歌を学び、書と篆刻を楽しむ』の共著者、樋口百合子さん（日本文学研究者）を交えた3人によるギャラリートークが行われ、「万葉集」の楽しみ方を分かりやすく解説する。

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