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陶とガラスを素材に生命感あふれる表現を生み出す美術家の個展
『田嶋悦子展』 西宮市大谷記念美術館
陶とガラスを素材に生命感あふれる表現を生み出す美術家・田嶋悦子さんの個展が、西宮市大谷記念美術館(西宮市中浜町)で開催される。期間は6月10日から7月30日まで。
田嶋さんは、1981年に大阪芸術大学工芸学科陶芸専攻を卒業。「YES ART」や「アート・ナウ」など、関西の若手の現代美術家によるグループ展に、陶による巨大なインスタレーションを発表し、注目を集めた。しかし1990年代に入ると、それまでの装飾的な要素を一切削ぎ落としたミニマルな作風へと移行。その後、陶とガラスを接合したのびやかな形状のオブジェクトー《Cornucopia》シリーズを生み出す。そして、このシリーズで確立した独自の造形手法が高く評価され、現在、国内外の多くの美術館に作品が収蔵されている。
一方で、展示空間を構成するインスタレーションと呼ばれる美術表現にも関心を向け、ただ個別の作品として存在するだけにとどまらない陶表現のあり方を探求。熱帯の花や樹木を思わせる巨大な陶作品をならべた初期の《Hip Island》、群生する花々が一斉に地表から伸び上がっているかのような近年の《Flowers》からは、作品が持つ生命感を周囲の空間に押し広げようとする強い意志が感じられる。また、新作のインスタレーション《Records》では、粘土という素材を、存在、時間、行為、感情などを転写し、記録するメディウムとして新たにとらえ直そうとしている。
同展では、田嶋作品の造形的特徴を示す《Cornucopia》シリーズのほか、1980年代から新作までのインスタレーションを中心に約15点を展示し、「陶の持つ独自性を生かしつつ、美術表現としてどのような可能性を切り開くことができるのか」陶芸の新たな地平を目指す挑戦に迫る。また、6月24日には田嶋さんによるトークショーも行われる。
詳細情報
- 開催期間
- 2017年6月10日(土)~7月30日(日)
※水曜休館 - 時間
- 10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 場所
- 西宮市大谷記念美術館
(西宮市中浜町4-38)
GoogleMapで探す - 入館料
- 一般500円、高大生300円、小中生200円
※7月17日(月・祝)は無料開館日 - 関連イベント
- 田嶋悦子 アーティストトーク ※申し込み不要
出品作家によるトークショー
日時 2017年6月24日(土)、7月29日(土)14:00~
料金 要入館料
定員 100人(先着順)
第163回オータニミュージアムコンサート
マリンバ&ピアノによるデュオコンサート
日時 2017年6月25日(日)14:00~
料金 要入館料
出演 中田麦 ほか
対象 小学生以上
定員 100人
申し込み 2017年6月1日(木)9:00から電話(0798-33-0164)にて受付
ギャラリートーク 田嶋悦子展 ※申し込み不要
担当学芸員が展示作品について解説
日時 2017年7月1日(土)、7月15日(土)14:00~
料金 要入館料 - 問い合わせ
- 西宮市大谷記念美術館
TEL 0798-33-0164
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