海外をモチーフにした作品を展示

横尾忠則現代美術館『ヨコオ・ワールド・ツアー』　神戸市灘区

　西脇市出身の美術家・横尾忠則の作品を展示する横尾忠則現代美術館（神戸市灘区）で4月15日から8月20日まで『ヨコオ・ワールド・ツアー』が開催される。

　見聞きしたものを独自に変換し、編集して自身の作品に取り込む横尾忠則にとって、外国への旅はイマジネーションの宝庫だった。1964年のヨーロッパ旅行以来、横尾は世界各国を訪問。なかでも1967年のニューヨーク、1974年以降繰り返し訪れるインドは横尾の作品に多大な影響を与えた。さらに、1980年にはニューヨーク近代美術館でのピカソ展を機に画家に転身するなど、旅は横尾の生き方に深く関わっている。横尾の作品が世界に知られるようになると海外での展覧会や仕事も増え、様々な分野の第一線で活躍する人々との交流が横尾の表現の幅をさらに拡げていったという。同展では“ヨコオワールド”が世界に拡がっていく様子を、関連作品と資料から辿る。

　会期中には、自分の思想を言葉や詩にして、台本を書き、それを歌・朗読・楽器演奏と動きで演奏するパフォーマー「Ayuo」によるスペシャルライブやトークショーのほか、同館学芸員と共に作品を鑑賞する「イブニング・ギャラリーツアー」も行われる。

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