醒めない夢を見るために、映画を撮り続けよう―

元町映画館で上映　映画『ひと夏のファンタジア』

　第19回釜山国際映画祭・監督組合賞をはじめロッテルダム国際映画祭などに選出され、世界から注目を集める俊英チャン・ゴンジェの長編第3作で、河瀬直美プロデュースのもと奈良県で撮影された映画を巡るファンタジー作品『ひと夏のファンタジア』が元町映画館（神戸市中央区）にて上映される。期間は4月1日から14日まで。次回作の構想を練る映画監督の話と、若い男女の淡いラブストーリーの2部構成になっており、2つの世界を同じ俳優陣が演じわけている。

＜ストーリー＞【第1章】韓国から奈良県五條市にやってきた映画監督テフン（イム・ヒョングク）は日本語を話す助手のミジョン（キム・セビョク）と共に、観光課の職員・武田（岩瀬亮）の案内で町を訪ね歩く。古い喫茶店、廃校、一人暮らしの老人の家…様々な人から話を聞くうち、テフンは寂れゆく町にも人々の営みを感じていく。そして旅の最後の夜に不思議な夢を見る…。
【第2章】韓国から奈良にやってきた若い女性ヘジョン（キム・セビョク）は五條市の観光案内所で知り合った柿農家の青年・ユウスケ（岩瀬亮）と共に、古い町を歩き始める。ユウスケは徐々に彼女に惹かれるようになり…。

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