日常をオブジェや油絵、アニメで表現

『日常の中のドラマ展』　尼崎市

　尼崎市西長洲町のアート発信基地「A-Lab（あまらぶアートラボ）」で尼崎市制100周年を記念した展示会『日常の中のドラマ展』が開催されている。期間は2月19日まで。入場無料。

　市制100周年という節目の年を迎えた尼崎市。100年という年月はそこで暮らす人々の日常の積み重ねで築かれてきた。今回の展覧会ではそんな「日常」に焦点をあて、関西を中心に活動する20代・30代の若手作家3人の作品を展示する。百科事典を重ね合わせた作品やレースとワイングラスを使ったオブジェなど日用品を変容させて、日常を不可思議な風景に変化させるオブジェを作る造形作家・森末由美子さん、自身の記憶をたどりながら、子どもと大人の何気ない感覚や視点の対比をアニメーションで表現する内藤日和さん、日常の街並みや風景をカメラで切りとり、油絵としてキャンバス上に再構成する西野彩花さん、3人の作家の視線を通して「日常」の中のドラマを見つめていく。アニメーションの作品は、縦約2メートル、横約3.6メートルの大画面で観賞でき、1月15日と21日には作家によるトークイベントも実施。

　担当者は「もの、記憶、風景…普段と違う見え方や思い出される情景など、広がる日常の小さな積み重ねがそれぞれのドラマをつくり、さらにその先の未来へと繋がっていく。そんな想いをこの街で感じてほしい」と来場を呼びかけた。

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