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映画『疾風ロンド』合同取材レポート 阿部寛、大倉忠義、大島優子、吉田照幸監督が登場

 11月26日より公開される映画『疾風ロンド』の合同取材が大阪市内で行われ、主演の阿部寛さん、大倉忠義さん、大島優子さん、吉田照幸監督が登場した。

 本作は、日本を代表する人気作家の1人・東野圭吾のベストセラー小説「疾風ロンド」の映画化。同じく東野圭吾原作である「新参者」で主人公の刑事を熱演した阿部が、大学の医科学研究所に勤めるも仕事はいま一つ、家庭でも思春期の息子とのギクシャクした関係に悩む研究員・栗林和幸を演じる。NHKで放送され話題となった「サラリーマンNEO」を手掛ける吉田照幸監督が、息をもつかせぬサスペンスの中にコミカルなエッセンスを吹き込み、誰しもが楽しめる映画として完成させた。

 ある日、栗林が務める大学の研究所施設から違法生物兵器「K-55」が盗まれ、「人質は全国民。身代金の3億円を用意しろ」と犯人からの脅迫メールが届く。秘密裏に生物兵器を捜すように命じられた栗林は、あるヒントを元に日本最大級の広さを誇る野沢温泉スキー場へ向かう—。大倉さんはスキー場のパトロール隊員・根津昇平を、大島さんはスノーボードクロスの選手・瀬利千晶を演じる。

映画『疾風ロンド』合同取材レポート

—今回、皆さん初共演だったということでお互いの第一印象は?

【阿部】実は、(大島)優子ちゃんとは小さい時にちょっと共演したことがあって初めてではなかったんですけど、第一印象はすごく元気だなって思いました。大倉くんとは初日に一緒に屋内スキー場に行ったんですけど、お互いスキーができないから結局バラバラで練習していました(笑)。クランクインの時、お2人は僕より先に現場に入っていたので、すでに街に馴染んでいる感じでした。
【大倉】阿部さんは映像の中でしか見たことがなかった方なので、「本当に実在するんだ!」っていう感じで、本読みの時に「あぁいる!」っていう嬉しさがありました(笑)。大島さんは、初めてお会いした時に僕が以前に腸閉塞でライブを休んでいたんですけど、それについて「大丈夫ですか?」って声をかけてくださったのが印象的でした。皆さん、病気のことについて触れにくい感じだったんですけど、大島さんは気さくに話しかけてくれて、いろんな意味で壁のない方だなぁと思いました。
【大島】私も大倉さんと一緒で、阿部さんは映像の中の人だったので「本当に実在しているんだ」という感じでした。以前にお仕事したのが小さい頃だったということもあって、あれは幻だったかのような感じで、改めて今回お会いして「阿部さんだ!」って思いましたね(笑)。大倉さんはすごくナチュラルな方で。いい意味で肩の力が抜けていて、そのおかげで私もリラックスしてお芝居することができました。

—本作のオファーを受けた時の心境を教えてください。

【阿部】僕は「サラリーマンNEO」が好きですごく憧れていたので、あのような作品を演出される方ってどんな方なんだろうってすごく興味がありました。監督からお話をいただいた時は、吉田監督の作品、そして東野圭吾さんの作品ということで二つ返事でしたね。僕にとっては東野さんの作品は「新参者」シリーズに続いて2作目になるんですけど、東野さんの作品とまた新たな付き合いが出来たことを嬉しく思っています。

—「新参者」とは全く違う役どころですよね。

【阿部】新参者の時の役は完璧な人間というか、あまり表情も出さないような役だったんですけど、今回の役は結構人間的だし、ギャーギャー言うし(笑)。表情豊かな男で楽しかったですね。出番がすごく多くて常に追い込まれていないといけない役だったんですけど、でも周りの人はなんで追い込まれているのかを知らないというその微妙な演技をしないといけなくて。それを皆さんと一緒に作っていくのが楽しかったところでもあり、1つの苦労でもありました。

—大倉さんは、自身が演じられた「根津」と共通する部分はありましたか?

【大倉】根津はすごく早い決断で人助けをします。僕は困っている人がいるようなところに行く機会もないですし、家からも基本出ないので、僕に正義感があるかどうかっていうのは分からないです。(会場笑)全く違うキャラクターなのに、よく撮っていただいたなって感じですね。

—スノーモービルに乗るシーンがありますが、やはり大変でしたか?

【大倉】バイクの免許を持っているので、似たようなところもあってそれはスムーズにいきました。スノーモービルは勝手に動いてくれるので難しくなかったです。スキーも勝手に動くんですけど、勝手には止まれないので(笑)、そっちの方が苦労しましたね。

—大島さんは達人並のスノーボードを披露されています。

【大島】9歳から趣味としてスノーボードをやっていて、実家が栃木なので毎シーズン10回は家族で行っていました。趣味がお仕事として活かせる時がきて嬉しかったですね。スノーボードのシーンでの苦労はなかったんですけど、私が演じた千秋は女性としてのこの先どうしようかというところで悩んでいて、その葛藤、心情をどういう風に繊細に表現するかというのが難しかったです。根津さんと将来についてバーで話すシーンがあるんですけど、その撮影の日がクランクインの日で。それまでにいろいろあって…という設定のもと、そのシーンを撮影するのはなかなか難しかったですね。

—東野圭吾さんも「映像化は難しいんじゃないか」とおっしゃっていたという本作、映像化の苦労は?

【吉田監督】雪上のアクションシーンとサスペンス・コメディが入り乱れる展開、その2つを凝縮した作品にできるかというのが映像化にあたって難しかった点で。雪上のアクションシーンに関しては、細かくカットを割るという従来のスキー映画と同様のことを考えていたんですけど、スキー担当のカメラマンと顔合わせした時に「それ見たことあるからつまんない」って言われて(笑)。「なんか他にアイディアないの?」って大御所(カメラマン)の方に言われて、その前日に見た一般の方が野沢温泉の上からゴープロで撮りながら降りている映像が頭に浮かんで、思わず「ゴープロで撮ったらいいと思います」って口走ってしまったんですよね。「それ面白い」って言ってもらえて、そこからどんどんアクションチームを含めて発想が膨らんでいき、あのシーンが生まれました。

—クスっと笑ってしまうようなシーンもたくさんありましたよね。

【吉田監督】真面目にやるほど面白い方っていうのがコメディの中では1番良くて、阿部さんはドラマとコメディを融合できる役者さんだなと思いました。阿部さんの中に潜在的にあるものですよね。時々「やりすぎかな?」って阿部さんに聞かれることもあったんですけど、「大丈夫です」ってそのままやってもらっていました。その時に本心からでた動きなので、どれだけやっても繋いでみると活きてくるんですよね。

—撮影中、苦労したシーンは?

【阿部】監督が何か生まれることを期待して、なかなかカットをかけてくれなくて。初日に大倉くんとのシーンがあったんですけど、芝居が終わったのにカットがかからないんで、アイコンタクトで「あれ、どうしようかな?大倉くん、お願いします」「いやいやいや」みたいな感じになっていて(笑)。1分くらい経ってもカットがかからなかったから、もうその場から逃げようと思って、そこにあった穴に落ちるという結末を迎えました。そこはしっかり使われていたので良かったですけど、アドリブは得意な方じゃないのでそれが1番苦労したかもしれないですね。
【吉田監督】いやぁ、見入ってしまってカットかけるのを忘れちゃってるんですよね。何でしょう、面白くて…ごめんなさい。すいません!(笑)
【大倉】僕は、ウイルスをキャッチするっていうシーンがあって阿部さんと一緒に1時間くらい撮ったんですけど、本編を観たら使われてなくて。編集する上で必要じゃないって判断されたんだろうなっとは思っていたんですけど…いや、苦情ではないんですけどね(笑)。
【吉田監督】あれは…間違えました。(会場笑)それがオチっぽいシーンだったんですけど、ここではオトさずにそのままの流れでいきたいなって思って。でも切るって決めた時にお2人の顔が浮かびました…すいません。
【大島】私はスノーボードでのアクションシーンが大変でした。ムロ(ツヨシ)さんと滑りながら戦うシーンだったんですけど、スピードカメラで撮って後でスローにするのではなく「自分スローでやってください」って言われて、それは初めての体験でしたね。滑りながら「うおぉぉぉー」ってムロさんとスローで戦いながら撮って、大変でした(笑)。
【吉田監督】キャストの周りをソリに乗ったカメラマンがグルグル回りながら撮ったシーンなんですけど、それは本当に難しくて17テイクぐらいやりましたね。演じている人はスローでやっていたので、側から見たら地獄絵図ですよね、何をやってるんだろうって(笑)。でも映像で見るとすごくかっこよくなっているので、ぜひ注目して観てください。

—そんな本作をご覧になった感想を教えてください。また印象的だったシーンや好きなシーンなどはありますか?

【阿部】久しぶりにエンターテインメントらしい作品に出させていただきました。本当にスピード感があってハラハラドキドキさせられる作品になっていて、いろんなものを欲張っているなって(笑)。僕が参加していないスキーのアクションシーンもあんなに臨場感のあるスキーの映像は見たことがないってくらいで、ゴープロで撮るというのも新しいなって思いました。映画館であっという間に見終わるような作品になっていましたね。
【大倉】まず観終わってすぐに「こんなにコメディだったんですか!」って関係者の方に言いました。大島さんと僕はウイルスをずっと探している役なので、撮影中はサスペンスの要素が強くて。仕上がりに驚きました(笑)。好きなシーンは3人が初めて集まるシーンですかね。なぜかカメラが回り始めると阿部さんが面白く見えてきちゃって、笑いをこらえるのが大変だった記憶があります(笑)。
【大島】“笑撃サスペンス”っていうキャッチコピーの意味が分かりましたね。見終わってから「なるほど!」って納得して、こういうジャンルって新しいなって思いました。疾走感もありますし、親子や家族、ひとりひとりが思っている感情が繋がる人間ドラマも描かれているのでほっこりもできる。最後は気持ちよく終わるのでスッキリした気持ちにもなれると思います。好きなシーンはたくさんあるんですけど、名だたるキャストがちょこちょこ出てくるところが好きです(笑)。あの…何て言うんですっけ?探しものじゃなくて…えっとー…「見ぃつけた!」みたいな…。あ!かくれんぼみたいな!(会場笑)「ここに出てきた!あ、ここにも出てきた!」って豪華な方々がひょこっと顔を出す楽しさみたいなものが、すごくワクワクさせられました。
【吉田監督】好きなシーンは、ムロさんと阿部さんが初めて喫茶店で接触するシーン。阿部さんが座っているテーブルにムロさんが同席しようとして、ムロさんが来るから阿部さんが違うテーブルに移動しようとしてまたムロさんが来てっていう、その追いかけっこが何回か続くんですけど、台本には阿部さんが逃げるとしか書いていなくて。たまたま、阿部さんが席を移ろうとした時にテーブルに定規を忘れていて、それに気づいたムロさんが渡しに行くっていうアドリブで何回もテーブルを行き来するシーンが自然発生したんです。それがすごく面白くて、そしてその時に「あ、この映画大丈夫かも」って思ったんですよね(笑)。自然に動けるということが映画にとって重要だと思っているので。あと、3人のシーンで阿部さんが2人に「ありがとうございます!」って2回言うシーンで猪木の顔をしていて。(会場笑)
【阿部】別に猪木の顔をして言ったわけじゃないですよ!
【吉田監督】意図的にやっていたわけじゃないのは分かっていたんですけど、それくらい嬉しさが顔全面に出ているというか熱を感じて。あのシーンを撮った時にときめいたのをよく覚えています。

—最後に一言お願いします。

【吉田監督】すごく「エンターテインメント」にこだわって作った作品です。子どもからお年寄りまで楽しめると思いますので、ぜひご覧ください。

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Kiss PRESS編集部:松田

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